18 Apr, 2024 15:30
West fears Ukrainian front line could collapse soon – Bloomberg
Kiev’s forces are struggling to hold back the Russians due to delays in foreign aid and personnel shortages, the news outlet said

The US and the EU are concerned that Russian forces may punch through Ukrainian defensive lines in the coming weeks, people familiar with the matter have told Bloomberg.

(ttps://www.rt.com/russia/596199-ukraine-us-eu-breakthrough/)

 

西側、ウクライナ戦線の崩壊を懸念ーブルームバーグ
キエフ軍は、外国援助の遅れと人員不足のため、ロシア軍の阻止に苦労している、と報道機関は述べた

米国とEUは、ロシア軍が今後数週間のうちにウクライナの防衛線を突破する可能性を懸念していると、事情に詳しい関係者がブルームバーグに語った

 

以下抜粋翻訳 by Kotaroe

 

米国とEUは、ロシア軍が今後数週間のうちにウクライナの防衛線を突破する可能性を懸念していると、事情に詳しい関係者がブルームバーグに語った。

ロシア軍は弾薬の優位性のおかげで前進を続けている。同時に、ウクライナ軍は「米国と欧州の軍事援助の遅れと人員不足で苦戦している」と付け加えた。

ウクライナはまた、ロシアのミサイルやドローン、爆弾による攻撃に日々直面しており、重要なエネルギーインフラが破壊されたり、防空システムがないために軍事拠点が攻撃されたりしている。

そのため、「ロシアが今後数週間でウクライナの防衛線を突破し、大きく前進するのではないか、との懸念が高まっている」と欧米の消息筋は語った。

ロシア軍は現在、高い位置にあるためにこの地域におけるウクライナの防衛にとって重要な町であるドネツク人民共和国のチャソブ・ヤール郊外に到達した。

ウクライナのウラジーミル・ゼレンスキー大統領は水曜日、EU首脳へのビデオ演説で、「ロシア軍は武装部門に関連するほぼすべてのものに強さを感じている。そして、まさにこの強さ-砲兵、装備、そして空での作戦能力-があるからこそ、彼らは前線の私たちに圧力をかけ、徐々に動いているのだ。」と外国の支持者に警告した。

ゼレンスキー氏は、ウクライナはより多くの西側の援助を必要としていると述べ、100万発の砲弾をウクライナに供給するという約束を最終的に履行するようEUに求めた。

 

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100万発の砲弾供給については、欧米の生産能力から考えて、果たしていつ完了するのか、まったく不透明であることに加え、欧州も米国も、「無料供与」というわけには行かないとの声が高まっている。

 

まあ、私は最初から無理だと思っていた。 

 

火力、戦力、作戦立案実行能力、すべてに渡って劣るウクライナ軍の前線が崩壊しつつあるのは事実だが、肝心の銃後の守りと兵站も同様だろう。

 

ロシアが、本格的、かつ着実にウクライナの電力インフラの破壊を進めているからだ。

 

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Yesterday, 23:04
Are "deadly adventures" waiting for Ukraine? Kiev urged to prepare for a hard winter

(ttps://pravda-en.com/world/2024/04/18/446992.html)

 

ウクライナに「命がけの冒険」が待っているのか? キエフ、厳しい冬に備えるよう要請

 

以下抜粋翻訳 by Kotaroe

 

ウクライナのイリーナ・ヴェレシュチュク副首相は「ウクライナの冬は、インフラが損傷しているため、非常に厳しいものになるだろう」と述べた。「冬に電気がない都市で生き残ることは、まさに命がけの冒険であるため、人々は当然逃げ出すだろう」と軍事オブザーバーのヴラド・シュレプチェンコは予測する。

ウクライナの冬は、被害を受けたインフラの規模と復旧の難しさのために、非常に困難になるだろう、と副首相イリーナ・ヴェレシチュクは述べた。ネザレジナヤの状況は、ツァルグラードの軍事監視員であるシュレプチェンコによってコメントされた。

副首相によると、エネルギー施設の復旧のための個別のプロジェクトが、最も影響を受けた多くの地域-ハルキウ、スミー、チェルニーヒウ地域-のために開発される。シュレプチェンコによると、ウクライナを支援するためにウクライナに15億ユーロを割り当てることについて、すでにベルギーと合意している。

厳しい冬になるのは明らかだが、私たちには経験がある。ウクライナのテレビ局ラダの放送で副首相は語った。

ツァルグラードの軍事監視員ヴラド・シュレプチェンコは、ウクライナが今年か来年に崩壊すると予想すべきではない、と指摘した。彼は、広場はゆっくりと徐々に縮小し、後退し、内部的に変化し、ロシアが作り出している課題に適応するだろうと予測している。

ウクライナは軍事的に崩壊するというよりも、社会経済的に崩壊する可能性があると想定される。シュレプチェンコはツァルグラードへのコメントで述べた。

彼は、もしロシアが冬の寒い季節までにウクライナの原子力発電所の発電を止めることができれば、社会経済的崩壊が起こる可能性がある、と指摘した。

 

ロシア軍が開閉装置を破壊し、原子力発電所に電気を送るための降圧変電所を破壊することができれば、ウクライナは原子力発電所を停止しなければならないだろう。

この場合、人口の大規模な流出が始まるだろう、と軍事観測筋は予測している。そして、それは過去三年間にウクライナを去った1000万人ではなく、はるかに多くの人になるだろう。

冬の脱エネルギー都市で生き延びることは、まさに命がけの冒険だからだ。

 

「しかし、これはあくまで仮定の話だ」とも強調した。これまでのところ、ウクライナの原子力発電所を閉鎖しようとする動きは全くないからだ。これはまだ仮説に過ぎず、今後の展開を見守る必要がある。

 

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Map Pravda

 

 

ウクライナは既に今週、電力不足のためにルーマニア、ポーランド、スロバキアから電力の緊急輸入を行っている。

 

電気がなければ、軍事用品の生産も保守もできない。 前線への補給も、鉄道で電動車両を使えない。 ディーゼル機関車とトラックに頼る方法では、輸送能力が各段に低下する。

 

結果、ウクライナは前線におけるロシア軍の圧力以外の要素でも戦線の縮小を余儀なくされる。

 

米欧日がジェネレーターを供与したりしているが、それらが発電所の消滅をカバーできるはずもない。

 

一般市民の生活物資の輸送も支障が出てくるだろう。 いよいよ、ウクライナ市民は次の冬には、中世の時代への回帰を迫られるわけだ。 

 

上記で触れている、ロシア軍による原発稼働停止があるのかどうかはわからない。 現時点でも、ロシア軍は高圧電線網の破壊はしていない。だから、欧州からの電力輸入も可能だ。 電力インフラの完全破壊は、ロシア軍がその気になれば、いつでもできたはずだ。 ロシア国内世論には、それを要求する声もあったが、プーチンは頑としてやらなかった。 一般市民への配慮は、ウクライナの各都市の現状と、ガザとヨルダン川西岸の惨状を比較すれば、一般市民犠牲を気にしない外道イスラエルとの違いは一目瞭然だ。

 

プーチンの心の中を推し量るのは、ホント難しい。 でも、モスクワ近郊のテロがあったことで、プーチンの心の中でハードルが下がったことは確実だろう。 

 

ジワジワとウクライナ軍の後退が続くのだろうが、一気にウクライナ軍の敗走が始まるのは、ロシアの後方待機部隊が前線に投入される時だろうと想定している。 歴史的な経緯、ロシアの安全保障、ロシア語話者の比率を考えれば、ハリコフとオデッサをロシアが掌握せずにはおかないだろうと考えている。