米軍の反撃能力、抑止力についての考察は、何度も書いてきたが、米国上院の公聴会の米中央軍トップの証言で、想像通りだったことが明らかになった。

 

Low-cost, precise & grave threat, US CENTCOM chief says on Yemeni UAVs 

By Al Mayadeen English 

Source: US Senate Committee on Armed Services 

Today 00:03

 

低コストで高精度、深刻な脅威、米中央軍トップがイエメンの無人航空機について指摘

 

以下抜粋翻訳 by Kotaroe

 

米上院軍事委員会の公聴会で、マイケル・E・クリラ将軍は、イランは核兵器を保有しておらず、核兵器の使用を決定したこともないと語る

米軍のマイケル・E・クリラ司令官は、今日、
中東は 「過去半世紀で最も不安定な安全保障状況に直面している」 と述べた。

米上院軍事委員会の公聴会で、クリラはイランの核兵器について質問され、イランは 「現在核兵器を保有しておらず、核兵器を保有する決断をしたとは思えない」 と答えた。

さらに、米国の将軍は、イランの高濃縮ウラン生産が過去1年間で39%増加したと指摘した。

クリラによると、
この地域の抵抗勢力、特にイエメン軍が使用しているUAVは、約2000 kmの距離に達することが可能で、それらの兵器を迎撃するために使用される非常に高価な米国の兵器とは対照的に、費用対効果が高く、高精度である。

会期中、イランはイスラム共和国との対決を避けている米国との戦争を求めているのか、と尋ねられたクリラ将軍は、 「No」 と答えた。

抵抗勢力の作戦が米軍基地内に打撃を与える :中央軍司令官


関連して、質問に答えた米中央軍司令官は、イラクとシリアの米軍が2023年10月以来150回以上攻撃されたが、米国はその8回にしか対応しておらず、その度に複数の標的を攻撃していることを確認した。

これは「バランスの悪い」比率を示しており、上院議員らはこの地域における米国の抑止力について疑問を抱いた。

イラクの抵抗勢力による無人機攻撃で3人の米軍兵士が死亡し、30人以上が負傷した2024年1月28日までこの地域の米軍基地への攻撃が続いたことを考えると、米国の抑止力が失敗したことは上院議員にとって明らかであった。


その文脈で、クリラは、ヨルダンでのタワー22作戦の前に、シリアとイラクの米軍を標的としたレジスタンス作戦が米軍要員に損害を与えることに成功したかどうかを尋ねられた。

これに対し、中央軍司令官は、これらの作戦は実際に死傷者を出した可能性がある、と答えた。

イエメンの兵器


セッションの一部として、ある上院議員は、イランがイエメンに部品を供給し、イエメンが最終製品の組み立て作業を行っているとの米国の従来の主張を踏まえ、 「イランの再供給を制限する」 ために、なぜ米国はイエメンの 「現地製造」 をまだ攻撃していないのか、とクリル氏に尋ねた。

クリヤは上院議員に、非公開のセッションで答えられるだろうと言った。上院議員は、どうしても答えるように主張し、クリラ議員にもう一度同じ質問をして、「それらは固定された場所ではないのか?」とあてこすり、米軍が攻撃できない理由はないとほのめかした。 しかし、中米中央司令官は、「どこにあるか知っているなら、そうだ」と答えた。

イエメン軍が紅海で米軍艦2隻を攻撃


イエメン軍は火曜日、紅海で2隻の米軍艦を攻撃する綿密な軍事作戦を実施した、と広報担当者は発表した。

ヤヒヤ・サーリー准将は、イエメン軍がガザの人々を支援し、米国政府が英国と共同で行っているイエメン侵略への報復として、2隻の米軍艦を攻撃したと発表した。

「イエメン軍は神の助けを借りて、紅海で2隻の米軍艦を標的にした記念碑的な軍事作戦を実行した」 とサリーは述べた。

 

イエメンの報道官は、今回の攻撃は弾道ミサイルと無人偵察機を使って行われたことを明らかにし、軍は容赦しないと強調した。

「イエメン軍は、イエメンの自由な人々とイスラム民族の呼びかけに応え、また侵略と封鎖にさらされているパレスチナの人々を支援するため、攻撃の輪を広げることをためらわない」と付け加えた。

 

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クリラ司令官が実情の白状を余儀なくされた理由は、上院公聴会で嘘の説明をしたことが後で明らかになれば、偽証罪に問われるからでしょう。

 

ついに白状した

Photo The Military.com

 


つまり、米国は泥沼にハマったことの認識が徐々に広がりつつある。 

 

米軍イラク駐留は中東の安定化には微塵も貢献せず、米軍基地防衛も困難な状況であり、世界最貧国イエメンの武装勢力の鎮静化など夢のまた夢。米商船の航海安全航行の日がいつになるのかも見えない。

 

イスラエル・パレスチナ戦争の停戦が問題解決の早道だが、米国は停戦調停をアピールしながらも、イスラエルへの武器弾薬供給を続けている。

 

米国は無駄金を使い続けているが、たぶん限界までそうするんでしょうね。 そして、いつかはアフガニスタンの二の舞で撤退。