攻撃を受けた英国船リカヴィトス

Photo Pravda

 

Yemeni armed forces targeted British ship 'LYCAVITOS': Sanaa 

By Al Mayadeen English 

Source: Al Mayadeen Today 22:25

 

イエメン武装勢力、英国船「リカヴィトス」を標的に

 

以下抜粋翻訳 by Kotaroe

イエメン武装勢力の報道官であるヤヒヤ・サリー准将は本日、短い声明の中で、英国船 「LYCAVITOS」 がアデン湾を航行中に標的とされ、適切な海軍ミサイルの直撃を受けた、と発表した。

彼はまた、イスラエルのガザへの侵略と包囲が停止するまで、イエメン軍は、紅海とアラブ海の占領パレスチナの港に向かうすべてのイスラエルの海上航行やその他の航行を停止し続けることを強調した。

サリーは、イエメンに対する米英の度重なる攻撃に対応して、イエメン軍がイエメンの正当な防衛権の範囲内でさらなる措置をとるために取り組んでいることを明らかにした。彼は、これらの活動もパレスチナの人々と連帯する確固たる姿勢の一部であることを強調した。

また、イエメン軍は、アラブおよびイスラム諸国の自由で名誉あるすべてのメンバーに対し、ガザ地区の兄弟姉妹を支援するために真剣かつ実践的な措置をとるよう求めるとともに、米国と英国が支援するイスラエルの犯罪を非難すると付け加えた。

サイイド・アブドゥル-マリク・アル=フーシ

イエメンの指導者サイイド・アブドゥル・マリク・アル-フーシは数時間前、悪の勢力がその能力と最新の殺害方法を用い、ガザのパレスチナ人を殺害するためにイスラエルの占領にそれらを供給している、と発表した。

彼は、米国はパレスチナ人を支援している自由軍に対峙しており、イエメンに対する米英の侵略は、イエメンへの攻撃がパレスチナの枠組みの中にあることを明確にしている敵自らが認めているように失敗したことを強調した。

同氏はまた、海上でのイエメン軍の作戦により、イスラエルの敵に関係する船舶の移動が現在ゼロに近づいていることを確認した。

 

イエメン軍、米艦スターアイリスを標的に


イエメン軍(YAS)報道官のヤヤ・サリー准将は火曜日、簡単な軍事声明で、紅海でアメリカのばら積み貨物船スター・アイリスが数発の海軍ミサイルの標的にされ、直接命中したことを確認した、と発表した。

声明によれば、この作戦はパレスチナの人々と連帯し、イエメンに対する米英の侵略に対抗するものである。

月曜日に先立って、英国海事貿易業務局(UKMTO)は、イエメンの港湾都市アル・ムハの南40NMで事件の報告を受けたと報告した。

2月6日、サリーは、イエメン海軍が紅海で米国と英国の船舶を標的に2回の軍事作戦を実施したと発表した。

同報道官によると、最初の作戦は米艦スター・ナシアを標的にしたもので、もう一つの作戦は英艦モーニングタイドを標的にしたもので、"適切な海軍ミサイル "を使用し、"攻撃は直接かつ正確に行われた "と強調した。

 

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1発200万ドルのトマホークを、どれだけ米軍が使ったのか定かではないが、メーカーから米軍への供給数を上回る消費量であることは確かで、米国内にも、費用対効果の懸念、他地域での有事への対応力の低下を懸念する声が出ている。

 

英海軍に至っては、自国艦船同士の衝突、被害を受けた軍艦の撤退、運用可能な軍艦数の限界を露呈するなど、ひどい有様だ。 NATOの演習に参加予定の空母「プリンス・オブ・ウェールズ」が、不具合で急遽参加取りやめになるなど、かつて7つの海を制覇した大英帝国海軍の面影はない。

 

そして、やはり広大な砂漠地帯に展開するフーシ派のミサイル発射台の位置を正確に把握してせん滅していくことは不可能に近い。 8年間に及ぶサウジ軍の爆撃に耐えたフーシ派のタフネスぶりを甘く見過ぎた。

 

結局、イエメン爆撃の度に戦果を強調してきたが、予想通りに単なるプロパガンダだった。

 

たとえ、1週間に1回でも紅海通行の船舶が攻撃を受ければ、民間商船にとって重大な脅威になる。米英軍の攻撃によって、イスラエル関連から米英艦船までフーシ派の攻撃対象を広げさせたことは、明らかに戦略ミスだ。

 

イスラエルは、苦慮して紅海を迂回する陸路を使い始めた。

 

 

Map Siasat.com

 

アホでもわかることだが、膨大な貨物を一度に輸送できる船と違い、トラックを利用する陸路のコストはけた違いに跳ね上がる。

 

浮き彫りになるのは、イスラエルの国力を削ぐことを目的としたフーシ派の戦略は効果的に機能しているという現実だ。

 

米国映画に出て来る粗野で無知なイスラム武装勢力は、米国のプロパガンダの産物であり、現実は違う。 認知症の大統領と、股間に病気を抱えた国防長官の危うい頭脳では対抗できるのか?

 

そして言わずもがなだが、フーシ派はイランの支援を受け、イランは中国とロシアと同盟関係にある。

 

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ロシアと中国、紅海で船舶への攻撃を行ったイエメン反政府勢力への空爆をめぐり米英と国連で衝突 AP 

02/16/24

 

抜粋

 

  • 国連安全保障理事会は対イエメンの軍事行動を承認していないと、ロシアと中国の国連大使は主張した
  • フーシ派による襲撃は違法であり、フーシ派に対する攻撃は自衛のためのものであると、米英の国連大使は反論した

国連:ロシアと中国は、2月14日、イエメンの反政府勢力フーシ派が紅海航行中の商船へのミサイルの発射のために用いていた軍事拠点に対して違法な空爆を行い、国際的な海上輸送を混乱させたとして米国と英国を非難した。

 

米国のロバート・ウッド国連副大使と英国のバーバラ・ウッドワード国連大使は、フーシ派の攻撃が違法であり、イエメンの反政府勢力であるフーシ派に対して自衛のために「相応で合法的な行動」を取っているのだと反論した。

 

米国と英国は、最近数週間、他の同盟国の支援を受け、フーシ派のミサイル兵器庫やミサイル発射基地を標的とした空爆を実行している。

 

ロシアのポリャンスキー国連副大使は、現在の状況の発端は、2023年10月7日にハマスがイスラエル南部を奇襲し、それに続いてガザ地区に対してイスラエルが軍事攻撃を行ったことであり、フーシ派を含め中東で連鎖反応が引き起こされているのだと語った。

 

「ガザ地区での即時停戦は、紅海の状況の安定化に役立ち、紅海での状況が緩和すれば、グルンドベルグ特使の取り組みにとっての障害も解消されることでしょう」と、ポリャンスキー国連副大使は語った。

 

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紅海を元の状態に戻すには、米英軍によるフーシ派せん滅を期待するよりは、イスラエルのガザ侵攻を停止する方が現実的、かつ即効性のある方法だと、アホでもわかるでしょ。

 

イデオロギーや宗教とは切り離して、現実の損得勘定を優先するのが、いつも平和への最短の道だと私は思っている。

 

そして、はっきりしているのは、地域から米軍が撤退すると、平和が訪れる。 ベトナムもアフガニスタンもそうだった。