米英軍がイエメンのフーシに新たな攻撃、4カ国が支援 CNN

2024.01.23 Tue posted at 09:33 JST

 

(CNN) 米英両国は22日、イエメンの反政府武装組織フーシに対して8つの標的を狙った攻撃を同日実施したと共同声明を発表した。今月11日から始まった攻撃はこれで8回目。

 

攻撃対象はフーシの地下保管庫とミサイルや対空監視に関連する地点。オーストラリア、バーレーン、カナダ、オランダが攻撃を支援したという。

 

30カ所以上を標的とした11日の攻撃よりは小規模だった。

 

声明では、目標は紅海での緊張緩和と安定の回復だとしながらも、フーシ幹部に向けて「人命と自由な商流を守るために我々は躊躇(ちゅうちょ)しない」と警告を発した。

 

フーシが運営するサバ通信のトップは、イエメンの首都サヌアやタイズ、バイダ、ハッジャが攻撃を受けたと伝えた。

 

ホワイトハウスによると、バイデン米大統領は22日、スナク英首相と紅海での安全保障を含む様々なテーマについて協議していた。

 

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上記発表をした矢先、フーシ派は新たな攻撃を米軍保有の貨物船にしかけたようだ。

対象は米海軍の貨物船オーシャン・ジャズだとのことだ。

 

 

Photo Vessel Finder

 

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Yemen strikes US military cargo ship in Red Sea 

By Al Mayadeen English 

Source: Agencies Today 22:09

 

イエメン、紅海で米軍の貨物船を攻撃

 

以下抜粋翻訳 by Kotaroe

 

イエメンは、イエメンに対する継続的な攻撃と、ガザで進行中のイスラエル占領の大量虐殺に対する米国の支援への対応として、紅海で米国の貨物船を攻撃した。

イエメン軍のスポークスマン、ヤヒヤ・サリー准将は、海軍がアデン湾のアメリカ軍貨物船オーシャンジャズにミサイルを発射する軍事作戦を実行したと発表した。

サリーは、この作戦はガザでのパレスチナ人の抵抗を支持し、イスラエルの占領による民間人への侵略に対応するものであると宣言した。

また、米英の攻撃への対応は不可避であり、「いかなる新たな侵略も罰せられないわけではない 」と強調した。

「イエメン軍は、侵略が停止し、ガザ地区のパレスチナ人に対する包囲が解除されるまで、イスラエルの船、または占領下のパレスチナの港に向かう船を阻止するための継続的な努力を確認する」 とイエメンの報道官は強調した。

イエメン軍は、水曜日と木曜日にアデン湾で米国所有の船舶を標的にして作戦をエスカレートしており、サナアはイエメンでの米国主導の違反行為へのより広範な対応を約束した。

 

テロの母
これらの攻撃に対して、イエメンの人々は金曜日、首都サヌアで 「100万人規模の行進」 を組織して街頭に出た。

 

Photo The Jerusalem Post

「テロの母である米国のパレスチナとしっかりと。 」と呼ばれるデモに参加した人々は、パレスチナ人への支持と米英によるイエメン侵略への非難を繰り返した。

イエメン北部のサアダ県での行進の声明は、米英の侵略はイエメンの人々が占領下のパレスチナを支援することを妨げるものではないと宣言した。

声明はさらに、占領下のパレスチナとともにイエメンの揺るぎない姿勢を確認し、紅海とアラビア海で実施されている軍事作戦を含む様々なレベルでの継続的な動員を強調した。

この抗議のスローガンは、サヌアの第一党であるアンサール・アラー運動を 「特別指定グローバル・テロリスト」 とみなすというワシントンの決定を受けたものである。一方、イエメンの人々は、米国政府を 「テロの母」 と烙印を押すことで反応した。

米国が支援するイスラエルによるガザ地区での大量虐殺戦争が続く中、当局も大衆もパレスチナ人を支援するという揺るぎないコミットメントを再確認した。

 

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世界最貧国にあり、対空システムもないフーシ派相手だから、米軍は好きなだけ爆撃できるだろう、アフガニスタンやイラクでやったように。 

 

それでもフーシ派を黙らせることが出来なければ、民間人も巻き込む絨毯爆撃をして、「大量のフーシ派をぶっ殺してやった」と戦果を強調するかもしれない、アフガニスタンやイラクでやったように。

 

しかし、沈黙させることは難しいだろう、アフガニスタンやイラクのように。

 

ちょっと怖いのは、フーシ派への武器レベルを上げて有効な対空システムでも持つようになれば、戦争の収拾がつかなくなることだ。 もちろん、それを実行できるのはイランであり、イランを支援するのはロシアと中国だ。

 

今、ホワイトハウス、米軍、米情報機関は、ものすごく気分が重いだろうと想像する。 こうなる予感はあったろうし、それでもやらなければ面子がつぶれるし、ミサイルも爆弾もバカ高くて在庫に限りがあるし、そして何よりも有効な結果を出せる兆しがない。

 

でも、根源はシンプルなのだ。 イスラエル支援を止めればよろしい。 世界の大半の国々の反感を買っても、それを止められないことに米国の病巣の深さが窺える。