伝えているようで、肝心なことがわからない国内メディア報道の典型だ。

 

 

米軍駐留のイラクの空軍基地に攻撃 米兵とイラク治安部隊要員が負傷 親イランの武装組織が関与か TBS 

2024年1月21日(日) 07:41

 

アメリカ軍などが駐留するイラクのアサド空軍基地に攻撃があり、アメリカ軍の兵士とイラク治安部隊の要員が負傷しました。

アメリカ中央軍によりますと、アメリカ軍を中心とした有志連合が駐留するイラク西部のアサド空軍基地に20日、攻撃があり、アメリカ軍の兵士数人とイラク治安部隊の要員1人が負傷しました。

攻撃は弾道ミサイルとロケット弾によるもので、ほとんどは防空システムで迎撃されましたが、一部が基地に着弾したということです。アメリカ軍はイランの支援を受けたイラクの武装勢力による攻撃だとしています。

ロイター通信によりますと、去年10月にイスラム組織「ハマス」とイスラエルの戦闘が始まって以来、アメリカ軍はイラク国内で少なくとも58回攻撃を受けていて、イランの支援を受ける武装勢力がイスラエルの後ろ盾になっているアメリカへの圧力を強めているものとみられています。

一方、アメリカ中央軍はイエメンの武装組織「フーシ派」の対艦ミサイルを20日未明に空爆したと発表しました。ミサイルはイエメン沖合のアデン湾に向けて発射準備が進められていたということです。

アメリカ軍は紅海やアデン湾の航行の安全を守るとして、先週からフーシ派のミサイル発射の拠点や、発射準備が進められていたミサイルを攻撃して破壊しています。

 

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  • まず、イラク議会が正式に「米軍駐留、もはや必要なし」と決議し、米軍基地撤退の要求を出しているが、米国は主権侵害の不法駐留をする気であることが背景にある。
  • イラク武装組織は、ガザとの連帯として、イスラエルを支援を支援する米国を敵としている。
  • アイン・アル・アサド基地には、対空ミサイル・システム「パトリオット」配備部隊が展開していて、ミサイルとロケット弾を迎撃した。
  • しかし、対空システムを飽和状態にする大量のロケット弾の攻撃を受け、撃ち漏らしたミサイルとロケット弾が着弾し、基地と兵員に損害が出た。
  • 1発200万ドル以上のコストの対空ミサイルを能力の限界まで発射して、一発数千ドルの多数のロケット弾を迎撃せざるを得ない現状の米軍対空戦略が破綻していることを世界に示した。

参考

Publish Date : 2024/01/21 00:27 

Unprecedented missile strike against US Ain al-Asad base in Iraq 

 

 

 

また米軍は、フーシ派のミサイル発射拠点を攻撃した、と発表しているが、フーシ派の発射拠点とは?

 

 

Photo EDR Magazine

Photo Bloomberg                          

 

米国の支援を受けたサウジとの8年間の戦いの間、フーシ派はこれらの「米軍の言うところの」発射拠点を多数維持ししてきた。 民間トラックを改造したこれらの発射車両は、素早い、長距離の移動が容易であり、これらの車両の数多のシェルターが支配地域にあることは想像に難くない。

 

暫くの間、米軍は攻撃を続け、「戦果」を発表し続けるだろうが、真実の効果は押して知るべしだ。

 

私は、シリア、イラクの米軍基地が述べ140回以上攻撃を受けたにもかかわらず、死者が出ていないとする米軍の公報も、全然信用していない。 

 

想起すべきは、ウクライナのキエフ政権の嘘八百プロパガンダを指導したのは、米国情報機関であることだ。

 

しかし、たとえ虚偽情報拡散で広報合戦に勝っても、現実の戦況は全く変えられない。