US rushes post-war plans without Netanyahu, pushes for normalization
米国、ネタニヤフ抜きの戦後計画を急ぎ、国交正常化を要求
出典:NBC News
以下抜粋翻訳 by Kotaroe
NBCニュースの報道によると、ブリンケン氏はネタニヤフ首相に、ガザ戦争後の 「翌日」 を含む、サウジアラビアが支援する正常化案を提示したが、首相はそれを拒否した、と米当局者は述べている。
米政府がパレスチナの抵抗勢力ハマスを軍事的手段で 「排除」 するというイスラエルの戦争目標は達成不可能である、との結論を出したため、米国は一方的にガザ戦争後の 「翌日」 のためのアラブ諸国政府との計画を開始した、とNBCニュースは水曜日に米当局者の話として報じた。
この結論は、ガザへの攻撃が今週100回目の節目を超えた後に出されたもので、占領軍が発表した軍事目標の達成にはまだ程遠い状況で、イスラエルの政界および軍の高官らは事態が悪化した際の「イスラエルの運命」について懸念を表明している。
加えて、ガザで進行中のイスラエルのジェノサイドを支持し、援助しているとして、世界の世論と政治的圧力が米国に強くかかっている。
「当局者らは、バイデン政権が最終的にネタニヤフ政権後を見据え、他のイスラエル指導者や市民社会の指導者たちに根回しをしている、と語った。ネタニヤフ首相を回避しようとする試みだ」とNBCは報じた。
ホワイトハウス関係者は、ワシントンは今日、ネタニヤフ首相を見越して地域の利益を達成しようとしていると同ネットワークに語った。そのうちの1人は、ネタニヤフ首相は 「永遠にそこにいるわけではない」 と語った。
ブリンケン米国務長官は前回の占領地訪問の際、ネタニヤフ首相と話し合った。この提案は、アラブ諸国がガザを再建し、「イスラエル」との関係を正常化する見返りに、パレスチナ自治政府を強化してガザを統治し、パレスチナ国家の計画を開始するというものだった。
しかし、米当局者は、首相が提案を拒否したと報道機関に語った。
ハマスに対する軍事的解決策がない
火曜日にハーレツ紙に掲載された論説で、元イスラエル予備役将軍イツァーク・ブリクは、 「イスラエル」 はハマスとその政治的・軍事的能力を終わらせるか、捕虜を回収するという主な戦争目的を達成することができず、この失敗は、占領主体に非常に大きな代償を強いることになる。
彼は、捕虜を連れ戻すという最終的な目標はまだ達成可能であるが、設定されたすべての目的を達成できなかった「イスラエル」が手ぶらで去らないように、ガザでの停戦という犠牲を払っても、ハマスとの合意を介してでなければならないことを強調した。
NBCニュースが引用した米当局者によると、ブリンクはネタニヤフ首相に対し、 「当局者によると、最終的にハマスに対する軍事的解決策はなく、イスラエルの指導者はそれを認識する必要があり、そうでなければ歴史は繰り返され、暴力は続くだろう」 と語った。
ヒズボラと戦争するな
この提案は、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と4人のアラブ指導者がガザ復興のための資金を提供することを約束した後、米国の外交トップがイスラエル首相に提示した、と伝えられている。
しかし、ネタニヤフ首相は2つの要請にのみ同意したという。
第一に、占領機関は、パレスチナ人がガザ北部の自宅に戻るために必要な条件を評価するために、国連職員のチームがガザ地区に入ることを許可する。
第二に、さらに重要なことは、 「イスラエル」 はレバノンのヒズボラに大規模な攻撃を仕掛けないだろう、と報告書は主張した。
しかし、2回目の要請を承認したことは驚きではなかった。首相は以前、10月7日の直後にイスラエルの治安相と参謀総長が提案したヒズボラへの戦争開始の提案を恐れていたからだ。
ジョー・バイデン米大統領とロイド・オースティン国防長官が当時、直接介入してこれらの計画を中止させ、「イスラエル」が2つの戦線で戦えなくなる可能性が高いことを伝えた、と『ウォール・ストリート・ジャーナル』紙が先に明らかにした。
バイデンはネタニヤフ首相と3週間以上電話で話しておらず、ガザ戦争の初期と比べると接触量は激減している。
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国際的な孤立化、国内外の世論の圧力、そして迫る大統領選。 自らをシオニストだと公言するバイデンも、ネタニヤフと心中はしたくない。そんなところでしょう。
イスラエルの現政権は、正確な軍の犠牲者数を明かしていないが、ガザで破壊された装甲車両の数、北部でヒズボラによって攻撃されて破壊された拠点の数から考えて、
政権内の動揺や士気の問題に直面しているのは確かだろう。
しかも、イエメン、イラクからミサイルが飛んでくるし、フーシ派の紅海閉鎖でジワジワ物価が上がってくることも危惧される。 イランのミサイルの射程が、イスラエル全土をカバーすることも分かった。
しかし、政権を追われれば、刑務所行きの可能性があるネタニヤフには、戦争遂行に執着する動機がある。
ネタニヤフ以外と話を進めないと埒が明かない。そう米国が判断するのも仕方がない。
しかし、ユダヤ人優性思想はイスラエル政府にも議会にも国民にも深く浸透している。 米国政府、議会で、イスラエルロビー、ユダヤ系圧力団体の毒饅頭を食らっている向きは、めちゃ多い。
そう簡単には事は運ばないだろう。