米英がイエメンのフーシ派攻撃、バイデン氏「追加措置ためらわず」 

Phil Stewart、Idrees Ali、Mohammed Ghobari 

2024年1月12日午後 5:27 GMT+9

 

[ワシントン/アデン(イエメン) 11日 ロイター] - 米英は11日、イエメンの親イラン武装組織フーシ派に関連する標的を攻撃した。フーシ派拠点への攻撃は、同組織が昨年終盤に紅海で船舶への襲撃を開始して以降初めて。

 

バイデン米大統領は声明を発表し、必要ならさらなる措置をためらわないと警告。この日の攻撃は「米国とパートナーが自国民への攻撃を容認せず、敵対的行為を取る者が航行の自由を脅かすのを許さないという明確なメッセージだ」と強調した。

 

英国防省は声明で「初期の兆候では、商船を脅かすフーシ派の能力は打撃を受けた」と指摘した。

 

手術後の合併症のため入院中のオースティン米国防長官は声明を発表し、ドローン、弾道・巡航ミサイル、レーダー、航空監視システムなどフーシ派の装備を標的にしたと説明した。

 

フーシ派関係者は首都サヌアのほかサーダ、ザマール、ホデイダ州など各地で「急襲」があったとし、「米・シオニスト・英」による攻撃だと述べた。

 

米当局者の1人は、航空機、艦船、潜水艦で攻撃を実施したと述べた。10カ所以上が標的になり、単に象徴的な攻撃ではなくフーシ派の軍事力を弱める狙いがあったとした。

 

目撃者がロイターに語ったところによると、サヌア空港に隣接する軍事基地やタイズ空港近くの軍事拠点、ホデイダにあるフーシ派海上部隊基地、ハッジャ州の軍事拠点などが標的になった。

 

フーシ派指導者は先に、米国の攻撃を受ければ反撃すると述べている。

 

<フーシ派の攻撃は27回目>

米軍は11日、フーシ派がアデン湾の国際航路に対艦弾道ミサイルを発射したと発表。昨年11月19日以降27回目の攻撃だとした。

 

今月9日にはフーシ派が紅海南部でこれまでで最大規模の攻撃を実施。米英軍は21のドローン(無人機)やミサイルを撃墜した。

 

バイデン氏は声明で、フーシ派が9日の攻撃で米国の船舶を直接標的にしたと述べた。

 

米上院軍事委員会で共和党トップのウィッカー議員は声明で「今回の攻撃は実施が2か月遅れたが、紅海における抑止力の回復に向けた良い一歩だ」と述べた。

 

一方、一部の民主党議員は米国が再び数十年にわたる戦争に巻き込まれる恐れがあるとの懸念を示している。

 

紅海の商船保護を巡っては、20カ国以上が12月、米主導の有志連合への参加で合意したが、今回の攻撃はこの枠組み外で行われた。

 

バイデン氏はオーストラリア、バーレーン、カナダ、オランダが11日の作戦を支援したとし、「無謀な攻撃に対する国際社会の対応は一致し、断固としている」と述べた。

 

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Photo The Telegraph

 

 

面子があるのでやらざるを得なかったのでしょうね。 

 

しかし、米国が20か国参加していると言っていた「繁栄の守護者」作戦の枠組みではなく、結局は米英でやらざるを得なかった。 オーストリア、バーレーン、カナダ、オランダが支援した、とバイデンは言っているが、これらの国が名前を出されてどう思っているか?

 

以前から言ってきたが、短期間なら、それなりにダメージを与える攻撃はできる。 問題は継続性、そしてこの攻撃の効果だ。

 

米軍は直近20年間で、補給、兵站の能力を著しく落としてきた。 現在投入している艦船がミサイルを撃ち尽くしたら、現地で補給艦を待つのではなく、帰還する羽目になる可能性がある。その場合は、ミサイルの在庫がある軍艦を順番に入れ替えて投入する必要がある。

 

でも、そうやって消費した弾薬を速やかに生産補給する能力が米国にあるかどうかが問題。 だって、設備投資を全然してきてなかったもの。

 

そして肝心のフーシ派はへこむかどうかだが、なにしろサウジとの泥沼の戦争をずっとやってきたから、連中にとっては臨戦態勢が日常だ。 

 

攻撃後も、フーシ派は「紅海を航行するイスラエル所有、及びイスラエル行きの船舶を標的にするという揺るぎない決意は変わらない」との声明を出した。

 

「米国と英国による我々への空爆は、イエメンに対してしているのと同じように、彼らがガザ攻撃も指揮していることを改めて確認した」とも言っている。 実際、イスラム教諸国の大衆は、米英は敵だ、との認識を深める可能性が高い。

 

そしてイランの存在がある。 イランの後ろにはロシアと中国が。

 

米国のメディアは、NYタイムズが米政府筋の談話として「イエメンへの攻撃が米海軍艦艇とイエメン軍との応戦にエスカレートする恐れがある。攻撃が制御不能になり、地域をより広範な戦争に引きずり込む可能性がある」との懸念を表明している、と報じている。ワシントン・ポストは「木曜日のストライキは、ほぼ確実に中東全体の緊張を高めるだろう」とし、「一部のアナリストは、この作戦が紅海攻撃を抑制するという意図した効果をもたらすかどうかを疑問視していた」と書いている。

 

英国メディア、テレグラフ紙はまた、こうした攻撃はイエメン軍を抑止するどころか、イスラエル入植地「エイラート」への攻撃を含むさらなる行動を促す可能性がある、としている。 BBCは、長年の戦争とサウジによる軍事インフラへの攻撃の後、フーシ派は「より大きな力によって弱体化させようとする試みに対処することに長けている」と指摘し、今回の攻撃が抑止力になるかどうかはわからないとし、イエメン側はすでに、米国の攻撃があれば紅海で激しい反撃を受けると警告していることに留意すべきだ、としている。 

 

ともあれ、フーシ派がおとなしくならず、紅海ルートに民間船舶が戻って来なければ、作戦が成功したことにならない。

 

私は、「あ~あ、やっぱりやっちゃった」というのが感想で、ろくな結果にならないだろうと思っている。 バイデンが正しい判断をできたことって、あった? 

 

ところで、この攻撃は痴呆症進行中の大統領が認可し、肥満の黒人の老人で股間に病気を抱えている国防長官が、入院中の病室から指揮をした。 私は、この図式がものすごく不気味に感じる。 黒人も我々アジア系も、肥満で成人病が進行していると、高確率で脳の縮小が始まるんだよ (-_-;)