ブリンケン氏はユダヤ系で、ネタニヤフ首相との会談後には「国務長官としてだけでなく、1人のユダヤ人としても来た」と強調し、個人的感情をあらわにした。

 

出典ニュース

米国務長官、人質救出へ「全力」 テルアビブで生存女性へ決意 2023年10月13日 06時47分 (共同通信)

 

        どうして、いつも寄り目?

Photo AP共同

 

 

就任して以来、国際問題の解決や好転に一度も寄与したことのない、米国のブリンケン国務長官が、イスラエル紛争における米国・イスラエル支持拡大を求めて中東歴訪中だ。

 

今までと同じようなことになるのは目に見えている。

 

しかし、アラブ全体、そしてイランを含めたイスラム教徒国を、今後長期間にわたって米国が敵に回す可能性があることを、彼がどの程度理解しているか怪しい。 そのくらい、彼はバカだ。 西側は、ホント、政治家にバカが多くなってしまった。

 

 

 

サウジ皇太子とイラン大統領が異例の電話会談、イスラエル情勢を協議  Bloomberg  Kateryna Kadabashy 

2023年10月12日 19:30 JST

 

サウジアラビアのムハンマド皇太子は、イランのライシ大統領と電話会談を行い、イスラエルとイスラム組織ハマスの衝突について協議した。両者による電話会談はサウジとイランが今年3月に関係正常化に合意して以降初めて。

 

  国営サウジ通信(SPA)によれば、ムハンマド皇太子は「パレスチナの大義を守るサウジの揺るぎない姿勢」と包括的な和平への支持を強調した。

 

  イラン国営メディアは両者が「イスラム世界の団結を強く訴え」、「イスラエル政府の犯罪や米国の容認が破壊的で危険な状態の原因だと考えている」と報じた。

原題:Saudi, Iranian Leaders Hold Rare Call on Israel-Hamas War

 

 

イランとシリアの大統領、パレスチナ支援での結束を呼びかけ ロイター

12 Oct 2023 05:10:29 GMT9

 

抜粋

 

ドバイ: イランの最高安全保障機関に関連する通信社ヌールニュースは12日、イランとシリアの大統領が、イスラム諸国に対し、パレスチナ人支援の立場で合意に達するよう呼びかけたと報じた。

 

ヌールニュースによると、イランのイブラヒム・ライシ大統領はシリア大統領との電話会談で、「イスラム諸国とアラブ諸国、そして世界中の自由な人々は、虐げられたパレスチナの人々へのイスラエル政府の犯罪を止めさせるため、一致団結しなければならない」と 語ったとのことである。

 

一方11日には、ライシ大統領とサウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子殿下が、中国の仲介により今年3月に両国の国交が正常化して以来初めての電話会談でパレスチナとイスラエルの紛争について話し合っている。

 

イランとシリアは中東における長年の同盟国である。

 

 

 

ネタニヤフ首相のガザ戦争が地域対決に発展する恐れ Arab News 

13 Oct 2023 03:10:07 GMT9

 

抜粋

 

ここ最近の暴力の連鎖は、何十年も続くイスラエルとパレスチナの間の紛争という文脈で見なくてはならない

オサマ・アル=シャリフ

 

イスラエルはこれまでに何度もガザに戦争を仕掛けており、何万人ものパレスチナ人(そのほとんどが市民である)を死傷させた。爆弾の雨を降らせ、住居ビルを爆破し、地区全体を消し去り、学校や病院、モスク、墓地を標的にした。にもかかわらず、ハマスやその他の武装勢力を打ち負かすことも、その勢力を弱めることもできなかった。そしてその過程で、イスラエルは戦争犯罪を犯している。主に女性や子供を含む市民を殺害し、200万人以上の人々に対して全面的な封鎖を実施し、薬品、燃料、基本的な必需品、さらには破壊したものを再建するために必要なセメントの入手を出来なくしたのである。集団的懲罰はイスラエルの国家政策であり、戦争犯罪である。

 

今回の新たな軍事作戦は、これまでのものと何か違いがあるのだろうか。窮地に立たされたベンヤミン・ネタニヤフ首相は、ハマスの根絶を誓った。しかし、この複合的な組織を壊滅させるということは、ガザを地図から消し去ることだ。それ以外にない。西側諸国の支援を受けたイスラエルは、自衛権を利用し、ガザの人々に対してさらなるナクバ(大惨事)を引き起こしている。ガザの人々のうち約70%は、ハマスが攻撃し、現在占領している土地にかつて家があったが、家族とともに退去を余儀なくされた難民である。これは民族浄化に等しく、戦争犯罪であり、人道に対する罪である。

 

ネタニヤフ首相とその極右勢力は、パレスチナに血を流すことで、執念深いイスラエル国民に対して自らを正当化したいのだ。首相は自身のSNSアカウントに、粉々に吹き飛ばされた住宅ビルの動画を投稿した。この恥知らずな行為には、罪のない人々を殺すことでイスラエルの犠牲者に復讐している姿勢を示し、大衆をなだめようとする、ネタニヤフ首相の試みが反映されている。

 

今回の流血の連鎖は、いくつかの事実を浮き彫りにした。第一に、国際社会を差し置いて関与し、独占的な立場をとりながら、米国は長年取り組んできたこの紛争に対し、政治的解決策を見出すことができなかった。米国は、占領下にあるヨルダン川西岸地区やゴラン高原、包囲されたガザ地区において、国際法、つまりジュネーブ条約や国連決議に毎日のように違反しているイスラエルの擁護者となった。

 

第二の事実は、ネタニヤフ首相自身に関係している。彼は自己中心的で、利己的、狡猾かつ皮肉屋な指導者であり、30年以上にわたって、オスロ合意を妨害し、イスラエルの左派を無力化し、ユダヤ人入植者を育成し、極右に力を与え、パレスチナ自治政府を弱体化させてきた。そして最後に、この国を権威主義的な存在に変えるであろう物議を醸す司法改革をめぐってイスラエルを分裂させ、二極化させた。

 

彼は今、この戦争を利用して自分の政治的キャリアを救おうとしている。これは危険だ。彼は、ヒズボラやイランを戦いに巻き込むことを目的とした地域戦争に、疑うことを知らないバイデン政権を引きずり込もうとしているのだ。イスラエルがここ数日行っているように、ヒズボラを挑発すれば地域全体が不安定になり、地獄の門を開くことになる。米国をはじめとする西側諸国政府は、イスラエルの自衛権への支持とパレスチナの自決への「野望」について声明を発表する前に、立ち止まって考えるべきだ。

 

この地域が混乱に陥っているのは、イスラエルの政策と、この地域の同盟国が新たな地政学的現実に目覚めつつあることに気づいていないアメリカのせいだ。今回の危機は、新たな多極的世界秩序の誕生が間近に迫っていることを告げる、産みの苦しみの一部である。

 

最後に、イスラエルとの連帯を急いで示した西側諸国の政府は、自らを鏡で見つめ直すべきである。ネタニヤフ首相とその極右政権はイスラエルを乗っ取り、事実上のアパルトヘイト国家に変えてしまった。この国は、民族浄化や人種差別、集団的懲罰を公然と行い、パレスチナ人を抑圧し、子どもたちを殺害・拘束し、今では大量虐殺を行っている。

 

イスラエルのヨアフ・ガラント国防相がガザの「完全包囲」(つまり水も食料も電気も供給しないこと)を命じ、「われわれは人間の姿をした獣と戦っており、それにふさわしい行動をとる」と付け加えたとき、欧米の政治家の誰ひとりとして、彼の人種差別的な発言や、彼が戦争犯罪を犯したことを認めた事実を非難する者はいなかった。もしウラジーミル・プーチン大統領がこのような発言をしたり、キエフ全区域を爆撃したりすれば、西側諸国全体が抗議と非難の声を上げただろう。この偽善とダブルスタンダードはうんざりするほどで、西側諸国の世論は変わりつつある。

 

イスラエルは今回の戦いには勝利するかもしれないが、同時に大きな損失も被るだろう。イスラエルがガザで行っている大虐殺は、何年にもわたって世界を苦しめるだろう。

 

米国は、この戦争における次の一手について慎重になるべきだ。米国の外交政策は道義とは無関係であるが、ネタニヤフ首相が中東におけるさらなる大量虐殺戦争に米国を再び巻き込むことに成功した場合、米国は少なくとも自国の利益を考慮すべきである。

 

 

 

 

昔なら、米国の空母打撃軍の派遣は、米国の力を誇示する威圧の効果があった。 しかし、軍の予算がない、米軍弾薬備蓄がウクライナ支援とイスラエル支援で枯渇、地域戦闘では航空機や戦闘ヘリよりもドローンが有効、自己中心的ダブスタが米国のかざす正義、等々のことがバレちゃっている今、米国の長期的国益が、イスラエルの同盟国であることで危機に瀕しているのではないか。

 

中東は、一発触発の事態が続いている。