Main Street is struggling while Wall Street celebrates, and that spells trouble for stocks   MarketWatch 

Last Updated: July 27, 2023 at 8:14 p.m. ET 

By Mark Hulbert

 

ウォール街が祝賀ムードに沸く中、メインストリートは苦闘し、そしてそれは株価にトラブルを招く

 

以下概訳 by Kotaroe

 

 

ウォール街は今週の米消費者信頼感指数が良いニュースだと錯覚しているが、実は警戒シグナルが点滅している。

 

ウォール・ストリート・ジャーナルのエコノミスト調査による7月のコンファレンス・ボードの消費者信頼感指数 (CCI) の予想平均は112.0だったが、結果は予想外に好調な117.0台だった。 

 

この指数自体は、株式市場の先行指標としては弱い。 CCIを信頼できるものに変える1つの方法は、CCIとミシガン大学の消費者信頼感指数 (UMI) との差に注目することだ。CCIがUMIよりはるかに高い場合、これは憂慮すべき兆候である。

 

今がそんな時だ。両者の差はここ数カ月で広がっている。CCIは4月の数値から13.3ポイント上昇し、UMIは9.1ポイント上昇した。スプレッドは4.2ポイント拡大した;両指数の月間データが始まった最初の年である1979年以来、現在は分布の98番目のパーセンタイルにある。

 

 

上記チャートは、過去4年以上にわたるCCIとUMIの月毎の読み取り値をプロットしたもので、S&P 500のSPXとそれに続く12ヶ月のリターンはそれぞれの月で+0.99%である。この指標は完璧ではないが、スプレッド・レベルが高くなると、平均以下のS&P 500リターンが続くことに気づくだろう。グラフ内の2つのデータの相関関係は、統計学者がパターンが本物であるかどうかを評価する際によく使用する95%信頼レベルで有意なものである。

 

ウォール街とメインストリートの断絶


現在のスプレッドがこれほど大きいのは、CCIがUMIとは異なる消費者心理を測定しているからだ。インベステック・リサーチのジェームス・スタックによれば、CCIは経済全体に対する消費者の意識をより大きく反映し、UMIは消費者の個人的な状況に重きを置いている。

 

例えば今、消費者は経済全般に関する明るいニュースを聞かされ続けている。インフレ率は低下し、経済の「ソフトランディング」の可能性は、ますます高まっていると。しかし、一般的な消費者はまだ個人レベルで苦労している。

 

2つの指数の間にこれほどの開きがあることは、不思議ではない。この広がりは、私が「ウォール街とメインストリートの断絶」と呼んでいるものと関係がある: ウォール街が歓喜に沸く一方で、米国の普通の街では経済が苦境に立たされている。ナスダック総合指数は10月の安値から40%近く上昇している。S&P500は史上最高値まであと5%足らずだ。

 

それとは対照的に、給与中央値はインフレ調整後で過去9ヵ月間に1%未満しか上昇していない。

 

ウォール街とメインストリートの断絶は、様々な観点から見ても健全ではない。過去におけるこれほどの断絶は、株式市場が苦しむ時期の予兆であることが多かった。

 

 

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上記記事にある、両データのスプレッド・チャートだけを見ても、「ふーん・・・」という感じかもしれないが、並べて見ると「ありゃ!?」という感じ (=^・^=)

 

CCIとUMIの同じ時間軸の長期チャートを個別に示す。

 

CCI

 

UMI

 

 

確かに、現在の急拡大した乖離は・・・

 

 

 ちょっと不気味ちゃん