日経新聞の記事が、全体像が分かりやすいので、引用する。
抜粋
【ニューヨーク=大島有美子】23日の米株式市場でダウ工業株30種平均は4日続落し、前日比486ドル27セント(1.6%)安の2万9590ドル41セントで終えた。6月につけた年初来安値を更新し、約3カ月ぶりの3万ドル割れとなった。米連邦準備理事会(FRB)による急速な利上げで、景気後退に陥るとの懸念が強まり、リスク資産の売りが広がる。債券市場では米長期金利が12年半ぶりの水準に急上昇し、株式相場の重荷となった。
ダウ平均、20年11月以来の水準
ダウ平均は2020年11月下旬以来の水準に沈んだ。23日の取引時間中には一時2万9250ドルまで下落し、1月につけた過去最高値(3万6799ドル)を20%超下回る弱気相場の領域に入った。米主要株価指数は軒並み下落し、S&P500種株価指数は前日比1.7%安、ナスダック総合株価指数は1.8%安となった。
投資家心理を測る指標となる米株の変動性指数(VIX)は前日比で1割上昇して30となり、不安心理が高まった状態とされる20を大きく上回った。
「ハードランディングの見方強まる」
23日は欧州市場でも株価指数が軒並み下げており、株安が世界に波及している。欧州の主要株は前日比2%前後下落した。
米ゴールドマン・サックスのデービッド・コスティン氏は22日、22年末のS&P500種株価指数の予想値を、8月時点の4300から3600へ引き下げた。今後半年間でみても3600にとどまるとみる。顧客との対話を通じ「投資家の間で(景気を過度に冷やす)ハードランディングのシナリオが避けられないとの見方が強まっている」と指摘する。
LPLファイナンシャルのクインシー・クロスビー氏は、「市場は景気悪化による需要低迷が企業収益を圧迫することへの不安をこれまで以上に感じている」と指摘する。米国では11月上旬の中間選挙を経て、通常は年末にかけて株式相場は上昇する傾向にある。米シティグループのディルク・ウィラー氏は「サンタクロースは来ないかもしれない」と顧客向けメモで指摘し、先行きに警戒を示した。
英国はトリプル安
米債券市場では、金利が急騰した。米長期金利の指標となる10年物国債の利回りは一時、前日より0.1%程度上昇し3.82%となり、10年4月以来の高水準をつけた。政策金利の動向に敏感な2年債も一時4.27%台と、約15年ぶりの水準に上がっている。
英国でも国債利回りが急騰し、2年債利回りは前日比で一時0.4%上昇して4%に迫った。08年10月以来の高水準をつけた。トラス政権が大規模な減税策と国債の増発計画を打ち出し、財政の悪化懸念が強まった。英通貨ポンドは対ドルで37年ぶりの安値を付け、国債・株・為替の「トリプル安」になっている。
こうした状況を受け23日のニューヨーク外国為替市場では一段とドル高が進んだ。主要通貨に対するドルの強さを示すドル指数は、月末値ベースの比較で02年4月以来の高水準をつけた。
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という事で、下記はS&P500 ETF。
- 窓を空けて下落し、6月の年初来安値に接近。
- 4日続落。
そして、底抜け下感がある欧州市場。
STOXX50ETF
- 大きな窓を空けて下落し、年初来安値を更新。
- 4日続落。
日経平均先物も足を引っ張られて下落した。
CME Nikkei Futures
- 連休前の22日一般市場引けから515円安。
- 下落率は、欧米市場と比較すれば、かなり小さい。
- このまま連休明けを迎えれば、日経平均は窓を空けて下がって寄り付くことになりそうだ。
総じて、めちゃくちゃに暗い金融市場の週末になった。
しかし、短期テクニカルでは欧米市場は「下がり過ぎ」の域に入っている。通常のテクニカルの視点からは、いつ反発してもおかしくはない。
SM的変態さんでなければ、すなわち正統派ドスケベ道を行く人は、「安い買い場」到来にモッコリしたり、「売り玉の回収」にエクスタシーを感じたりするでしょう。
私は、SMプレーに参加する気はないが、プレーを見ているのは好きなので、カイカイ変態さんの悶えぶりや、安値叩き売り屋さんの突撃を鑑賞して楽しむことも考えています (=^・^=)