日本の米国債保有、5月は2年ぶり低水準 中国も6カ月連続減少
[ニューヨーク 18日 ロイター] - 米財務省が18日発表した5月の対米証券投資統計によると、日本と中国の米国債保有が数年ぶりの水準に減少した。
日本の保有額は1兆2120億ドルに減少し、2020年1月(1兆2110億ドル)以来の低水準となった。4月は1兆2180億ドルだった。
中国の保有額も5月に9808億ドルに減少し、10年5月(8437億ドル)以来の低水準となった。4月は1兆0030億ドルだった。中国の米国債保有は6カ月連続で減少している。
5月の海外投資家の米国債保有は7兆4210億ドルと、前月の7兆4550億ドルから減少し、21年5月以来の低水準となった。
TDセキュリティーズのシニア金利ストラテジスト、ゲンナディー・ゴールドバーグ氏は「5月も海外投資家の売りが続いたが、金利上昇がやや弱まったことから、売りが鈍化し始めているようだ」と指摘。日本勢による売りについても「確かに減速している。日本の年度末の3月に見られたペースとは全く異なる」と述べた。
取引ベースでは、米国債への海外からの純流入額は998億4000万ドルと、21年3月以降で最大となった。4月は11億5300万ドルの純流出だった。
米国株は5カ月連続の売り越しで、流出額は91億5000万ドルと4月の70億4000万ドルから拡大した。
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問題は、中国の「米国債ぶん投げ」。
出典 ceicdata.com
バイデンとイエレンは、ようやく気がついたかどうか? 中国だけでなく、「対露経済制裁でロシア資産の凍結」の暴挙を見て、米国債は安全資産ではなく「リスク資産」と考える海外公的資金は、米国債から逃避する。
つまり、ある日突然、米国から一方的に敵国認定されて資産凍結される可能性が、少しでもあると考える国々の公的資金は、米国債を敬遠するだろう。
そして他の国々も、「脳みそがある」公的資金運営責任者は、そのように逃げる資金があって米国債が下落すると予想するから、やはり逃げる。
私の想像では、おそらく今はそんな感じ。
誰が買うかというと、公的資金が逃げるときは、民間が買うと相場が決まっている。
買った民間資金が儲かるのかどうかは、知らん (-_-)