ミンスク合意は失効 ウクライナ派兵「今すぐでない」―ロシア・プーチン大統領 

2022年02月23日05時58分

 

抜粋

 

モスクワで記者会見して語った。プーチン氏は21日にウクライナ政府軍と紛争を続ける親ロシア派武装勢力の独立を承認。22日の記者会見では「ミンスク合意はきのうの承認のずっと前から損なわれていた」と述べ、責任はウクライナのゼレンスキー政権にあると改めて主張した。


 ウクライナ東部へのロシア軍派遣に関しては、親ロ派と結んだ条約に「軍事面も含めて支援すると定めた条項がある」と指摘。「衝突が起きており、必要であれば義務を遂行する」と説明した。一方で「今すぐ部隊が行くとは言っていない」とも主張。「具体的な筋書きを予測するのは不可能で、現地の状況次第だ」とはぐらかした。


 また、プーチン氏は親ロ派地域として承認したのはウクライナ東部のドネツク州とルガンスク州の全体という認識を示した。現状では親ロ派の実効支配地域は両州の一部にすぎない。プーチン氏が今回打ち出した理屈は今後、紛争激化の要因となる恐れがある。

 

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昨夜、可能性として挙げたケースの2であることが確実になったようだ。

 

参照

ロシア軍、どこまで進む? NEW!2022-02-22 22:13:07

 

つまり、当該2州におけるロシア軍とウクライナ軍の戦闘が開始され、プーチンの悪魔的決意を持ってすれば、2州からウクライナ軍、および政府軍側民兵を排除するまでは、紛争が長引く可能性が極めて高い。

 

そして、トランプがバイデンの神経を逆なでする発言をした。

 

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プーチン氏は「天才」 自分なら危機回避できた トランプ氏 

2/23(水) 11:05配信

 

【AFP=時事】ドナルド・トランプ(Donald Trump)前米大統領は22日、ロシアのウラジーミル・プーチン(Vladimir Putin)大統領がウクライナ東部の親ロシア派支配地域の独立を承認したことについて「天才的」とたたえる一方、自身が政権を率いていれば今回のような事態は招かなかったと語った。

 

トランプ氏は右派系のラジオ番組でウクライナ問題について問われ、「きのうテレビで知って『天才的だ』と思わず口にした」「プーチン氏はウクライナの広い地域の独立を宣言した。素晴らしい」と答えた。  また、プーチン氏の戦術は「抜け目ない」とも指摘。米国もメキシコとの国境における問題に応用できると述べたが、詳細には言及しなかった。  

 

トランプ氏は、ジョー・バイデン(Joe Biden)米大統領が「適切に対処」していれば、ウクライナ危機は完全に回避できたと主張。「私はプーチン氏をよく知っている。トランプ政権だったら決して今回のような行動には出なかっただろう」と話した。

 

【翻訳編集】 AFPBB News

 

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こういう場合に、どちら側が、あるいは誰に正義があるか?なんて議論は、あまり役に立たない。

 

事態のどの面を見るかで、見えるものが違ってくるし、違うものを見ていれば、大義も正義も異なってくる。

 

現実的な見方という点では、トランプの視点は、本質をついている。

 

また、「自分が大統領だったら、こんな事態にならなかった」と言うのも、たぶんそうだろうと思う。

 

トランプは、NATOの東方拡大に関心がなかった。 仮想敵国は、中国に絞っていた。 

 

ウクライナに対しては、バイデンの息子、ハンター・バイデンの不正疑惑絡みの関心しかもっていなかった。

 

トランプは、各種世論調査の結果が、米国民の外交問題への関心の低さを示していること、関心の2大対象がインフレと不法移民問題であることを把握した上で、上記発言をしている。

 

プーチンの戦術をメキシコとの国境でも応用できる、というのは、不法移民対策で、米軍を国境のメキシコ側で展開するという意味にしか取れないから、明らかに国際法違反で、発言は物議をかもすだろう。

 

そんなことを承知の上で、発言しているから、やはりトランプは相変わらずトランプなのだ。

 

バイデンにとっては、強烈な嫌がらせだろう。

 

本来、笑ってはいけないのだが、トランプの発言は、思わず笑ってしまうことが多い。