先週は仕事もそれなりにしたが、週末は忘年会もあり、休む間も無く、なんとなくふわふわしていたので、今週はやるべきことしっかりやれるよう気合い入れていくぞ〜。
と、昨日は古巣も古巣.、Tokyo Nouyi・Artという劇団の公演を観に行ってきた。劇団を退団してからちょうど12年になる。劇団の芝居を見るのもギリシャ悲劇シリーズ以来か、久しぶりである。
場所は東中野の梅若能楽堂。ここ数年能楽堂での公演を企画されていて、剣術を嗜む身としてはなんともうらやましい。
今回の演目はなんと「源氏物語」。だが主役であるはずの光源氏はまったく出てこない。光源氏にまつわる女性たちが自分の身の上を語る歌物語。そして琴や笙、笛の音が聞こえる中、法華経が鳴り響く。
「源氏物語」はぽつぽつエピソードを知っているだけで、正直あまり知らないのだけど、数年前に紫式部や源氏供養については少し研究していたので、光源氏にまつわる一人一人の女性の運命をやさしくつつみこむような演出は共感が持てた。
今回初公演なのでしかたがないとおもうが、今後1人1人の女性のキャラクターが際立つ公演を観たい。あえてわざとぼやかしたのかもしれないが、そこが少し物足りなかった。僕の研究不足も大なので、来年末の再演までには研究をすすめたいと思う。なにしろ日本屈指の女流文学だからやはり逃げられない。
当劇団の演出家で恩師のレオニード・アニシモフ氏とはお話しできなかったが、僕に俳優の手ほどきをしてくださったやはり恩師で、Prayer Stadio主宰の渡部朋彦氏や劇団にいる、いない問わず昔の俳優仲間と久しぶりに再会できたのは本当にうれしかった。いつかみんなで一緒に創作する日は来るのか。
久しぶりに時間の余裕ができての観劇だったが、来年は年男。剣術、文学、歴史、日本の地理風土研究に加え、今年末に頂いた源氏物語というプレゼントが今後化学反応するのか?しないのか?
今後の展開がほんとうに楽しみになっている。