週末土曜日は新陰流稽古。久々に師と一対一の時間が多くて緊張した。


「浮沈」と我々が呼んでいる身体操作がある。天地から、もっとわかりやすく言えば身体の上下両方から作り上げる力の作用を太刀全体に伝える方法について模索している。わかりやすい言葉を探して表現してみたが、上手く説明できないのがもどかしい。

体術、身体と身体なら浮沈の作用さえ作れば相手にその作用を伝えるのはそれほど難しくないが、刀が介在すると途端に難しくなる。刀を持つことで斬るという意識が顕在化するのが常のことで切先に意識が向くことで切先が下に向かう円運動になってしまう。

刀で崩すということは斬ることとは別次元である。切先に意識はなく刀全体を使って相手を崩すのである。

そのためには上半身よりも下半身から立ち上がる意識、師と稽古して最後はだいぶつかめた。あとは刀との接点となる手の内。改めて鍛え直したい。身体をいじめ倒したい2024年の夏。