今年もついに7月に入る。昨日今日、陽射しに刺されて顔も腕も真っ赤である。日焼け止めクリームが必要かもと人生で初めて思えてきた梅雨もそこそこに夏本番の様相である。


そんな中私は相も変わらず歴史を教える日々。今日は中国史で宋が登場。中国では統一王朝のひとつに数えられるが軍事的にはからっきしで遼や西夏に押され平和を金で買う弱腰を見せる。一方

、平和が長く続いたおかげで文化経済が飛躍的に成長したことも間違いない。


そしてなんといってもこの宋の時代といえば「水滸伝」である。小学校の時父が持っていた横山光輝が書いた漫画「水滸伝」に出会って以来、彼らの任侠の世界に虜になった。同時に「三国志」も横山光輝からだったが今ではどう考えても「水滸伝」の方が私に大きな影響を与えている。「花和尚」魯智深など百八星全ての人物にニックネームがあり、キャラクターも林冲のような真面目キャラから李逵、王英のようなトラブルメーカーまで多種多様である。また、梁山泊に宋江以下百八星が集結するまでのライバルとの戦いももちろん面白いのだが百八星が梁山泊に身を投じるまでのエピソードがドラマチックで俊逸なのである。中でも「行者」武松が兄嫁の潘金蓮を殺すエピソードは昼ドラを軽く越えるドロドロぶりで幼少ながら女性は怖いと学んだわけだが実人生ではあまり生かされなかったか。

次回は梁山泊の好漢の中で武松はじめ印象的な人物に触れていきたい。