今日も早朝から地理の授業準備。二度寝しそうな身体を押しとどめるように文章を書いてみる。
今日はヨーロッパの地誌。イギリス、フランス、ドイツといろいろあるが、とりわけオランダに関心を持った。国土の大半が海水下にある国で干拓によって無理やり土地を作り、その面積も日本の九州程度なのにスペインから独立した17世紀以降は世界の商業を一手に引き受け、その後ナポレオンによる占領、2度の大戦と困難にまみれながらも現在ではアメリカに次ぐ農生産商品の輸出量を誇っている。生産方法も農業というより工業的で完全に機械化されていて、農作物に与える光量、水、二酸化炭素の量を出荷予定時期に合わせて管理しているだけでなく、各農家で自家発電して発生する熱や二酸化炭素を農作業に利用するという徹底的な合理性はなかなか真似できない。
夏はオランダの歴史という特別授業を企画予定だが意外な面からオランダという国の精神性に触れられた気がしてなんだか少しうれしい朝。