久しぶりのブログ。というか、今年2回目か?今年は世界史をからめて歴史の授業をしている。フリースクールという自由さもあり、現在カリフォルニアに留学している高一の学生には、ロサンゼルス、サンディエゴの地誌、リトルトーキョーの歴史、果てはハリウッド誕生の歴史まで授業した。当然取材が大変なのだが、カリフォルニアについて調べているうちに、移民というものについて考えたくなっている。カリフォルニアの開発には日本人や中国人、アイルランド人が関わったことは有名だし、今や世界の映画産業のトップを行くハリウッドも映画を発明したあのエジソンに東海岸から追われたユダヤ人が生み出したものだった。
日本だとやはり満州移民が思いあたる。昭和恐慌から脱却するために、日本政府が移民奨励をしたこともあったが、20万人以上の日本人が大陸へ渡っていった。敗戦前後のソ連軍の満州侵入により、多くの人が命を落とした悲劇もあり、必ずしも肯定的には語れない歴史もあるが、満州国、関東軍、満鉄、満映、その他満州に夢を賭けた人々のダイナミズムは活力を失いかけている現代の日本人が民族というものを考える良い機会になるように思える。