昨日のつづき。


○小説

時間が無限にあれば、読みたいのは、やはり、ドストエフスキーである。中でも、まだ読んでいない、悪霊。この作品は、ロシアの人民をとりまく思想が渦巻いている。この作品を徹底的に味わうことで、ウクライナ戦争が起きた根本理由にもつながるような気がしている。

で、やっぱり、チェーホフ。有名な作品ではなく、短編集を読みつつ、コントを味わいつくす。演劇部の活動でも、コントがテーマになりそうなので、生徒にチェーホフの面白さを伝えていきたい。

さらにいうと、立原正明。鏡花、三島や川端とも違う、独特の美的世界を描く。春の鐘、あだし野を再読したい。小説はもちろんだが、能と日本古典への導き手ともいえるこの作家の芸術評論集も実に面白い。


○天皇家と貴族の歴史から平安文学へ


教育実習で、平城京遷都から摂関政治まで、授業させていただいたが、天皇家や貴族に関する具体的な知識が、平安文学への新たな地平を開いていくように思う。そろそろ、源氏物語を読むか。それとも、枕草子か。説話集、随筆も面白そうなものが多く、読み始めたら、果てがなさそうだ。