久しぶりのブログ。三十代後半から、歌う機会がめっきり減った。会社勤めをやめて、人付き合いが少なくなり、夜の光にもまどわされなくなったせいだが、大勢で飲む酒は歌があるのがいい。こんなご時世で、ますます消えてきそうなのが、歌垣文化。歌うことで、友情を確かめる、はたまた生きる悲しみを癒す、そして、惚れた女性を振り向かせる、そんな粋だった時代はもう来ないのだろうか?
映画「歌行灯」は、伊勢桑名の芸者街が舞台作品であるが、とにかく歌が街中にあふれている。桑名といえば、桑名の殿様。
「おい、何か歌え。桑名の殿様だ」という酔客の声が今にも聞こえてきそうだ。
うまい酒と粋な歌。
歌垣文化の復活を期して、今日もあゆむ。