昨日は、約二か月振りの、舞踏の全体稽古であった。この二か月あまりに、仕事の合間を縫って、剣術に打ち込みつつ、ちょっとした空き時間、駅のホームで電車を待っている時、電車の中で、歩いているときなどに、ちょっとした鍛錬をする、はたまた休みで家にいるときは個人稽古と、身体と向き合うことを今までよりかなり増やした。稽古場に来る人たちは、みんなすごい人たちだし、稽古の感想や、様々な話を聞いていると大変勉強になる。
昨日は、蛇のイメージを使って立つ、というのをやった。形状はよくわからなかったが、僕にとって、蛇のねっとりした動きがなんとなく助けになった。参加者の感想の中に、蛇は足がないから、どうやって立ったらいいか、わからなくなった、というのがあったが、そう言われてみれば、と、目からウロコだった。足がないけど、立つ、という意識は、人間にはない。それは、蛇は立つということではないのかもしれない。このように、人間以外の意識を入れていくことで、身体がもっと濃くなる気がする。
最後にみんなで踊ったときも思ったが、もっと濃くできる、と思った。先生にも言われることが多いが、みせるという意識が邪魔しているのかも。みせたいという気持ちが、時にパワーになると感じるんだけど、そのエネルギーをさらに内面に向け続ける、というかな。簡単に発散しないで、我慢していく先に何かがあるかな。
まだまだですが、最上先生の稽古を始めて、1年半。ようやく劇団にいた時のように、いろいろ思案しながら、稽古に打ち込むことができるようになり、楽しくなってきました。あくまでじっくりですが、きっとまだまだよくなると思います。
稽古後、アイスランドに行く仲間の送別会で飲み(^。^)私は、風邪気味でイマイチでしたが、いろいろと面白い話が。
芸術家とその運命。稼ぎたいけど、なかなかそうはいかない苦悩。しっかりと考えて後日書くとします。