昨日、イワーノフ本番。監督と韓国からのお客様、それに、個人的な知り合いが観客席にいて、緊張もあったが、とにかく、前回監督のアドバイスに従い、僕の中にある優しさの質を大事にして、後は相手と交流することを一生懸命やった。結果、今までになかった新しいものが創れた気がするし、やっていて疲れもなく、楽だった。技術的な課題をしっかり踏まえて先に進むことは、大切な課題だけど、僕の優しさという質を、毎日大切に育てて、芸術的な形象として成長させていくことが本当に大切である。まだまだ未知な部分もあるし、あいまいだけど、どこまで自分の優しさを信じて、はっきりとしたものにできるか。責任感というより、使命といっていい。
監督も昨日の芝居の出来には喜んでいた。ひさしぶりにほめられてうれしかった。僕たちはやっぱり交流が鍵だ。交流とは、相手から始め、感じ取り、入り込んで行く。交流の質は、どこまでも奥が深い。個人的にも、時間をとって、研究したいところ。あと、監督からは、感情の論理から体感することに移行するようにと指摘があった。簡単にいうと、似たような感情を見つけるだけでなく、実際に体感しようとすること。イメージトレーニングと身体の感度をあげることが必要だ。色々と試行錯誤してみたい。まだまだこのメンバーは、成長するし、一緒にやっていきたいと思う。
それにしても、監督の設定の発想には、いつも驚かされる。最終幕の結婚式という設定から次から次へと展開して、役の状況について非常に具体的に説明してくださった。台本に書いてあることに、様々な情報、知識を組み合わせていくことで、発想を広げていく能力が必要だ。演劇だけでなく、色々なことに視野を向けることが大切。結局は、日常生活が第一か。


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