昨日、今年初めての公演、ドストエフスキー白痴公演が無事終わりました。

舞台にあがったら、もう全然セリフ出て来ないんじゃないかとか、転換うまくいかなかったら、どうしようとか、
実際舞台に上がる前まで、さまざまな不安に襲われました。この作品自体初めての出演だし、今回は主役ということで、なおさらだったのかもしれませんが、いらない考えを振り払って、結局はいつも通りうまくいくと信じることしかなかったです。
人間どうしても後先の結果ばかり、考えてしまいますが、課題を楽しめると人生きっと楽しいですね。課題は、一分一秒、つねに自分と対話して行きながら見つけていけるもの。僕の舞台の中にも、まだまだ課題が嫌なくらいありますが(笑)、昔よりは課題と向き合うことが楽しくなりつつある。今までは勢いだけで突っ走ってきた。だけど、今は、自分が求める次元にいくのは、そうたやすくないことがよくわかってきた。見るのもイヤなくらいやらなくていけないことがあるように見えた。時間もない、お金がない中で、いつまでこんなこと続けるんだって思った。でも、紆余曲折いろいろと悩みながらも、結果はどうあれ、いろいろと追究できることって幸せなんだな、と思えるようになってきた。演劇や芸術が好きで好きでしょうがない、それなら一生やってみようと思う。今までは、演劇をやることで、どこかで人に認められたいと思っていたし、埋まらない孤独を埋めようとしていた。今でもやっぱりそういう所はあるけど、以前よりは余計な気負いがなくなってきたかな。まあ僕は、本当に恵まれすぎている。ただただ感謝。

ごたくが長くなったが、今回はよくやった!と、素直に自分をほめてやりたい。僕の白痴が始まりました。ただ、次回以降は、常に課題を明確に決めて、本番までの過程をもっと楽しみつつ、自分の色を出していきたいですね。

演劇は楽しいですよ。人と人が本当に対話していることって本当に美しいんですよ。俳優同士もそうですが、俳優と観客の間の本当の対話をもっと生み出していきたい。
だから、ぜひみなさん、劇場まで足を運んでください。劇場は心を開いて話ができる素敵な空間です。