この週末のことについて振り返っておこうかな。

金曜日は、初のエキストラ仕事で、午後から、現場へ移動、映像現場ってやつを堪能した。映像現場を経験しているねえさんに、「今度エキストラの仕事します」って伝えたら、少し懸念されていたが、改めて、その理由がわかった気がした。「ここが一番感情が乗るところですよ」「はい、ここで怒ってくださいね」うーん、エキストラはもちろん、大変難しい要求だと思います~笑僕も含めて、顔芸のオンパレード。中には、ありえないリアクションをとる人がいて、申し訳ないけど、わらけたり、驚いたりして、仕事を忘れる瞬間もあり・・・また、ディレクターは、いつもやっている舞台稽古とは全く逆で、立ち位置やしぐさに関する指示がとても多かった。これはこれでとても大切なことですが、ああ、これが映像業界か~って妙な感銘を受ける笑。

瞬間的に感情を作るのは、今の僕にとってはかなりきつい仕事で、僕みたいなきまじめな人間が長く続けると、いろんな意味で壊れるかもなあと思ったから、今後仕事するとしても、無理なことは絶対しないでやると決めた。映像の仕事をもしやるなら、許容しなくてならないラインだけど、まあ台本入っていれば、少しは違うのかな。エキストラとはいえ、役の人の設定を自分で作ってやったらよかったなあ。役の人でもあり、しかも生きた自分であること、スタニスラフスキーがいっていることは、舞台だろうが映像だろうが、本当に役者として大切なことだ。舞台経験があることを知って、少しは演技ができると思われたのか、主要キャストの後ろで参加できたので、ばっちり役者の演技が見れたのはラッキーでした。さすがだな~と思える役者さんもいて、そういう役者さんからは、シーンの中で、たくさんエネルギーをもらえるんですね。自分ももらうだけじゃなくて、相手にエネルギーを渡す存在でありたい。ついでに言うと、たぶん、テレビにも映ると思う。別に、小さいころの夢ではなかったけど、人生初めてかな、たぶん。映像の僕に興味ある人は声かけてください。

土曜日は、前日のエキストラ仕事が遅かったので、朝だるくて、今日はなんもしたくねえ~と思ったが、ボイストレーニング行かなくてはだ~と一念発起して何とか起きて、劇団の先輩からのゲリラ呼び出しにもめげず、移動~。1月から月1回、知り合いの歌手さんからご紹介いただいた、俳優であり、歌手でもある、巻上公一さんの声のワークショップを受けていて、声というものの面白さを体感しています。呼吸とか、声帯の震わせ方とか、声を出すテクニックも大切なのですが、やはり身体を知り、いたわり、声が自然と出る状態にもっていくことが、ものすごく大切なことなんですね。巻上先生とは、僕が現在とりくんでいるスタニスラフスキーともご縁の深い、ロシアのメイエルホリドが編み出した俳優の身体トレーニング、ビオメハニカワークショップを通じて、思わぬ形でご縁が広がり、大変驚いており、今後ものすごいお世話になる方のような気がしています。また、スタニスラフスキーに取り組む役者がついつい見過ごしがちになる、役者という仕事が身体表現である、という本質に、ゆくゆくは、がっつりとりくむ予感が、最近しています。

今は、日々できる限りメンテナンス。


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長くなったので一回切ります。