昨日のEdgeProject。久々に「作業」(絶対に制限時間に終わらせなくてはいけない動機を持った何らかの作業をしながらリピテーションする)のトレーニングをやったが、面白かった。作業の設定を本当に信じられると、思いもよらないことがおこるんですね。それは意識的に表現されることよりも、見る側も演じる側もはるかに面白い瞬間。少しは戯曲をやった成果がでてるんかな。
帰り道、少しへこんだ、、、が、へこむということは握っているプライドがあるということ。これは稽古やっていても、思うことだけど、プライドが邪魔して出せない感情って一杯あるんだよね。相手を抑えられなくてどうしたらわからなくて「苦しい」のに、格好悪くて言えない、とか、つらくて落ち込んでいるのに、情けなくなるし、バカにされるから我慢するとかかなあ。前も書いた気がするけど、これが本当につらいことで、なかなか相手に伝えられない。
でも「格好悪い」「情けない」「バカにされる」とか、そう思う自分を握りしめていることは実は表現することより、生きる上でつらいというか悲しいことではないかと、最近日常生活を通じて痛切に感じている。自分が苦しくなって、他人とうまく意志疎通できなかったり、時には傷つけてしまうことさえある。だから、早く救いだして、自由にさせてあげなくてはいけないと思う。そして、ありのままの自分を相手に伝えれば、芝居においては相手のためになる。日常生活でも、自分の気持ちを相手が理解してくれるかもしれない。それは他の人を観ていても感じた。もっとみんなで自由になりたい。そのためにはまずほんとうの自分に誠実であることだと思う。一杯一杯になるまえにひとつひとつ出していくこと。恥ずかしくてつらいけどそれでもやる。それが役者に、そして人間にとって必要なことだと思うから。
今日も一日一生涯。生きていることを祝い、喜びましょう。