肩こり、首のハリ、腰の痛みは、現代人の誰もが多かれ少なかれ、持っているものだと思います。これらの痛みのやっかいなところは、病院にいっても、その原因を特定しきれず、根本的治療が難しいし、なにしろ費用がかかることです。しかし、痛みが起こる時に、自分の身体、もしくは心に何が起こっているかを意識し、様々な対策を実践することで、病院に通院するのと同じように、体の痛みを軽減でき、長期的に続ければ、根本的回復につながる可能性があるかもしれません。自分の姿勢は、長年の生活習慣の影響で、知らず知らず身に付いているので、意識していないと、なかなか気づけないものです。 例えば、パソコンを使って、作業をしていたら、知らないうちに、肩に力が入ってしまっていたり、体が前かがみになりすぎていることってありませんか。まずは、自分が生活の中で、どのような姿勢で暮らしているのかを見直し、自分の身体に、負担をかけている姿勢を知ることです。そして、正しい姿勢を学び、その姿勢を保持するための方法を知ることです。正しい姿勢については、身体について書かれている本で紹介されていますので、参考になるでしょう。一方、痛みが起きる時の、心の状態というのは、悪い姿勢による痛みよりも意識化しにくいものです。心の状態というのは、「内観」することであり、日々時間におわれて生活している人が大半を占める現代においては、なかなか難しいことです、また、心の状況とは、様々であり、また移ろい行くものなので、痛みが起こった時の心の状況と言われても、表現することが難しいのです。ここで考えたいのが、痛みが生じる「状況」についてです。痛みが生じるときによく起こる状況を特定化してしまうのです。仕事で時間に追われている時なのか?他人に中傷されたときなのか?悲しいことがあった時なのか?きっと、人それぞれでしょうが、こちらなら心の状況よりも比較的特定化しやすいのではないでしょうか?痛みが生じる状況が特定化できたら、その状況が起こったときに、心の状況がどうなっているか、考えましょう。そして、常に言語化できるとは限りませんが、できれば単語レベルでもいいので、言語化してください。例えば「不安」とか「怒り」とか「虚しさ」とかという単語です。複数の感情があると自分で感じたなら、列挙できるだけ、言葉にします。言語化できないときは?信頼できる人とその時の状況について話してください。話している人が言語化してくれるかもしれません。あとは、その感情をコントロールするためには、どうしたらいいか考えるのです。なかには、感情を消すことが難しいものもあります。その場合はあえて逆らわずに、中和しようとするのです。痛みが生じる状況が起こらないようにするために、「起こらないように痛みが生じると思われる状況を避け続ける」という裏技もありますが、それは、自己を主張して、堂々と社会を生きていくことを志す人にとっては、かえって苦痛を伴うことでもあります。痛みが起こる状況を作り出すのは、多くは、他人との関わりだからです。一番大切なのは感情のコントロールですが、それに身体の痛みが伴う場合は、感情のコントロールが難しくなります。身体の痛みを軽減する過程の中で、自分の感情の流れの傾向をつかんで、それらをコントロールする術を学びたいものです。身体と心についての小論考でした。論点が不足しており、深みもまだまだ足らないし、間違いもあるかもしれません。今後の学習を通じて、少しずつ埋めて、解消していきますので、お見逃し下さい。身体と心の問題についての学問は、身体と心が、人それぞれであるがゆえに、完全な処方箋の提示は、不可能です。学説も多数あり、スプリチュアルブームの現代人ならご存知の通り、まがい物も多く存在し、学問的意味を問われることも多いのですが、語る価値もしくは学ぶ価値があると思われることについては、今後もブログに書いていきます。