僕が所属するLOCUSの今年4月の演奏会で「Viri Galilaei」という曲を演奏する。僕が担当するパートは、テノールで、いわゆるファルセット区(オクターブFより上)の発声がうまくいかない。先日のLOCUSの発声練習の際も、発声担当のメンバーの方から指摘された。現状はファルセットで出しているつもりだが、それだと音程が安定しない。この課題を根本的に解決するには、ミックスボイスで発声することが求められる。実は、以前からミックスボイスの発声練習は蔭ながら試みてはいた。去年から発声については当間修一氏のサイトを参考にしている。
こちらのサイト↓
http://www.collegium.or.jp/~sagitta/ocm_homepage/html/kouza.html
まずはファルセット区を発声し、その後に実声とファルセットの中間くらいの声を出すつもりで、発声する。そうすると、実声にはない、天まで届かんばかりの「仮の声」が出る。ミックスボイスは別名「ヴォーチェ・ディ・フィンテ」という。しかし、この習得にはいくつかの問題が存在する。
・ファルセットが不完全
多分、今の僕が思っているファルセットは、本物のファルセットではない。
・難しい声帯のコントロール
当間氏のサイトによると、「声帯を「伸張」した状態で、二枚の声帯ヒダの接触部分を強めるための「収縮」を起こす」とあるが、これを実現するには、感覚的な思考が要求される。声帯の動きを感知するなんてことは常人にとって難しいことは容易に想像できる。
・「ヴォーチェ・ディ・フィンテ」だと自分が思った声が本当に「ヴォーチェ・ディ・フィンテ」なのかがわからない
これが一番怖い。先生や周りの人に聞くしかないですね。
・仮に出せるようになったとしても、歌で使えるまでになるためには修練を要す(はず)
歌っているとき、偶然に発声されることがあるが、コントロールできず、声がひっくり返る。
できれば「Viri Gariaei」だけでも使えるようにしたいが、演奏会に間に合うかどうか?
発声以外にも、まだまだ課題は多いのですが、「ヴォーチェ・ディ・フィンテ」を、演奏会までの大きな課題としたいです。ベルカント唱法へのはじめの一歩だ。燃えてきたぞ。