大晦日から元旦にかけて、家族と、群馬の水上温泉に行って参りました。水上は数日前に降った雪が残り、大晦日の夜も大変寒かったのですが、露天温泉では、冷たい外気でのぼせにくくなることを幸いとして、ほろ酔いになっては、露天温泉につかるというのを、何度も繰り返し、温泉三昧でした。父も「寒い土地の温泉の方が心地好い」と喜んでいました。夜はずいぶん遅くまで家族と話をしました。自分の将来についての忠告に、改めて心身を引き締めました。温泉で、体の疲れは嘘みたいにとれたのですが、体のみならず、心も新たに今後を生活したいと思います。具体的に今年は・・と言われると、未だ考え中というのが正直な所ですが、あまり高望みせず、簡単なものから確実に達成していければと思います。創作に絡むことでは、まず、声楽では、正しい音程で声を出せるようにすること、また、本を読む、文章を書く習慣を完全に定着させることでしょうか。ちなみに、今年初めて読んだ本は、織田作之助の「夫婦善哉」(新潮文庫)でした。私も結婚を現実的に考え始め、そのことがこの本を読もうと思ったきっかけのひとつだったかもしれません。まだこれと言う心当たりの相手もいないので、気が早すぎますが。大阪の通りや筋の名前、商店の名前が頻繁に出てくるのが印象的でしたが、大阪に不案内な僕にとっては正直検討がつかず、そのことが少し残念ではありました。織田作之助の作品は、かなり前から読んでみたいという気持ちがありました。正直期待以上で、目が少しだけ開かれた気がしています。「夫婦善哉」も悪くないですが、僕は一緒に掲載されていた他5作の方が印象的です。特に「世相」は、作品の構成といい、作品の書き出しといい、素晴らしいと思いました。作品自体もさることながら、織田作之助の創作に対する苦悩が感じ取れる一作。ちなみに今年初めての文章はこのブログです。今年も宜しくお願いいたします。 2007新春 Kotaroad