せっかくの休日だというのにあいにくの雨。もともと出不精な上に、この雨では、外出する気もめいる。全く恨めしい雨である。こんな日は、読書するに限る。晴耕雨読。昔の人は、本当にいいことを言ったものである。
いや、晴耕の方はどうなのと、すかさず突込みが入る。はっきりいって仕事そっちのけで、自堕落な生活をしている。会社との関係は打算の境地だ。そんなもの極めて何になるのか知らないが、お金を頂いて、Web系の勉強をする時間ととらえている。だんだん独学ではしんどくなってきているのが目下の悩みだが。自堕落というのは、最近、一時期より酒量が増えたことだ。僕は、何度かこのブログでも書いているが、もともと酒場、スナック、バーといった社交の場がたまらなく好きである。酒は弱いが、やめられる気がしないし、お店の人やお客さんと世間話するのが何より楽しい。ただ、調子にのって、自宅の近くで店を見つけすぎたようだ。しかも、僕という人間が、周りの人の目には珍しく映るのか何だか知らないが、お店の人やお客さんとなじみになってしまい、顔も覚えられていたりするので、じゃーかけつけ一杯飲んで帰るという訳にもいかず、ついつい長居してしまう。住む前に自分が思っていたよりも、私にとってはあまりにも魅力的な住環境だったようだ。
今週もよく酒を飲んだ。昨日は新卒で入社した会社の時の友人と深夜3時まで。当然、電車など動いているはずもなく、タクシーで帰る。その割には、体調はまずまずである。明日も合唱サークルの仲間と新入会員歓迎ということで、飲みそうな雰囲気なので、今日は休肝日とする。音楽やっている人は、とにかく酒が好きな人が多い。しかもよく飲む。日曜の夜にあんなに飲む人たちはそういないだろう。話は脱線しかかったが、まあそれにしても、友人たちは本当に一生懸命働いているし、自分の将来についても、みんなそれなりに地道に考えているようだ。みんな年相応だし、当たり前なのだが、少なくとも今の僕にはそんなに熱く、会社の仕事を語れやしないし、自分の将来について、希望は持っているが、どうやら他の人とはちょっと違う生き方をするのかもと思ってみたり、まだよくわからない。みんなからは僕が薄く透けて見えているのではとふと思った。
それにしても、友人と話していても、人間のいろいろな特徴が見えることがわかる。やたら場を仕切りたがる人間、ひたすら優等生発言に徹する人間、自分の思ったことをそのまましゃべってるような人間。言おうとしていることを常に持っていてひたすらそのタイミングを待っている人間。しかも、そうやって目で見える建前の表層の奥底には、本音が隠されており、表層と複雑に絡み合う。いいとか悪いとか、二項対立の単純な世界を超えて、人間そのものが開示される場。酒席は、一種の芸術の場でないかというのは少し虫が良すぎるか。