久しぶりに小説というものを読んだ。
伊藤 整 の「青春」という作品。
小説の中に出てくる感情・情景表現の繊細さ、
面白さに引き込まれていく。
小説を丁寧に「鑑賞する」ことの面白さを再認識
した瞬間だった。
小学校のことから本を読むのは好きだったが、
あのころは、比較的読みやすい歴史小説を、
文字をただなぞるだけという感覚。
太宰治、夏目漱石を読んだ記憶はあるが、
正直、その頃は、よくわからなかった。
少しは大人になったのかもしれない。
また読み返してみたい。
今の僕の中にある、煮え切らない思いと、
小説の主人公の思いとをシンクロさせていく中で・・・
もっと自分の感情を繊細に動かして・・・・?
見えない何かを自ら恐れず、明らかにしていこうという
気持ちが必要なんじゃないか?
どこからか、そんな声が聞こえてきた気がする。
自分だけで考えていても、苦しい時。
人と話すことで、解決策を見出そうとするのも、確かに
いいだろう。
しかし、対象物と同一化しようとする「鑑賞」の営みから
聞こえる「内なる声」を、僕はもっと信じようと思う。
そのためには、真摯な鑑賞を、怠けずおこたらず
続けていくことしかありえない。
悩むのはつらい。
でも僕は一生これでいいと思う。
一生青春。
少しおこがましいが。
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