2月3日(木)は、アフリカ平和再建委員会が主催する、シエラ
レオネの子供兵士の問題についてのセミナーに参加した。はっ
きりいって、私は、アフリカの子供が戦闘に巻き込まれている
ことを、このセミナーに参加するまで全く知らず、改めて、
自分の無知を思い知らされている。 
 2001年から、シエラレオネでは、アフガニスタン復興の際に
明記されたPKO(国連平和維持活動)の任務であるDDR(武装解除・
動員解除・社会復帰)が実施されることで、子供兵士の社会復帰
が進んでいるという。最近、個人的に、社会貢献プロジェクトの
策定に興味を持ち始めているため、DDRの仕組、仕掛は、大変興味
深く拝聴させていただいた。しかし、DDRのプロセスが、シエラ
レオネの国内問題を一掃するものではないことははっきりしている。
子供兵士が社会復帰する過程で、新たなる国内問題を生み出して
いるように思うからだ。例えば、元子供兵士が社会復帰する過程で、
金銭面、教育面などであまりに優遇されることで、貧しい他の一般
国民の不満が高まり、新たなる火種の元となるのではという懸念で
ある。いわば一般国民は、もともと武力紛争の被害者であり、心境
は大変複雑なものがあるだろう。そして、なにより、まだ武力紛争
は続いており、国外では、ソマリアという火種も残されている。 
 
 私は、アフリカの平和が回復されない根本原因は、いうまでも
ないが未だ、アフリカ大陸で、数多くの武力紛争が続いているこ
と、また、国として必要な機能がうまく動いていないる国が多い
ことだと思っている。この大きな問題が解決されるには、相当
長い日を待たねばならないが、当事者意識を持って考えていきたい。
とにかく私はまだまだ無知で、無力すぎる。豊かな日本に生まれた
弊害かもしれない。何かすることが、現状難しくても、今はまず、
知る努力をしなければならない。

※皆様のご意見、ご感想大歓迎です。