という演目で、奉仕員養成修了者向けの講演会へ行ってきました。
講師は、県ろうあ連盟で通訳士を養成したり派遣したりするお仕事をされている方で、健聴者。ご主人も県ろうあ連盟の方でろう者。
これからも手話を学びたいとする私達にとって、とても勉強になるお話を聞くことが出来ました。
【参考になったことメモ】☆☆☆☆☆
・「障害は環境で作られる」
人は誰でもいつでも障がい者になることがある。
例えば、ろう者大勢の中で健聴者の自分が一人ぼっちだった場合。自分はろう者とのコミニケーションが困難なことから障害になっている。そこで既に障がい者となっている。
聴こえることが当たり前な環境だから、聴こえないから困難=障害になる。
逆だったら?という発想でした。
確かに、呉の手話サークルはほとんどがろうの方なので、まだまだ手話の出来ない私にとって、参加した時は正直居づらかったです笑
でもそれは、ろう者が日常生活で感じていることなんだと実感しました。
・「情報保障やコミニケーション保障、自己決定が出来る条件の保障」
聴こえないが故に、健聴者との情報量の差がある。ろう者が自己決定出来るように、健聴である私達が情報提供をする。
これは必要無いからと、手話にしてまで伝えなくていいと思っていたことが、実はろう者は知りたかったと思っていた等、健聴本位になっていることが多い。やはりろう者の立場になって考えることが大事。
私達健聴者は、今必要ない情報も耳から得ることが出来るし、聞きたくなくても聞こえて得る情報量は膨大です。
例えば、息子が私と主人のやり取りを見ています。
そこには手話はありません。健聴同士だから。息子には必要ない話だったとしても、もし私が息子の立場なら何話してるのか知りたい。もし、それが夫婦喧嘩とわかればその場から退散するし、美味しい食べ物の話なら、自分も食べたい!と参加したいはず。情報が少ないので、後に続く行動も限られてくる。
これから成長して、どのくらいコミニケーションとれるようになるかはまだわかりませんが、いずれにしても、相手の立場になって行動しなければならないなと思いました。
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話の終わりは、通訳士が足りないからみんな続けて手話を頑張って!というまとめになりますが、今日も言われてましたが本当に受講者の高齢化が目立ちます。
市の養成講座を受講し始めて、最終的に手話通訳士となるまで、最短でも5~6年はかかるそうですが、それは全て1発合格した場合。私は今35歳ですからもし頑張ったとしても40歳はかるく超えてしまいます。
40歳だから、50歳だから、高齢だからダメというわけではないんですが、若い世代が引き継いでくれないとやっぱり不安になりますよね。とくに(重複ですが)難聴を持つ子の母としては。
鳥取県を始め、手話に力を入れている県もだんだん増えてきて、手話甲子園も昨年?は開催されましたが、手話に興味を持ってくれる若い方がもっと増えたらいいなぁと思います。
とりあえず私はろう者と長話が出来るようになりたいんですが、なかなか…。
今日もろうの方とすれ違いに二言くらいしか出来なくて。(せっかく話しかけてくださったのに、ごめんなさい…。)
早く堂々と出来るようになりたいです☆