パーム油で地球温暖化? | 千葉県議会議員 きょうの田中幸太郎

パーム油で地球温暖化?

 先日、2030SDGsゲームに参加してきました。

経済と環境と社会のバランスを見ながらみんなで各々のゴールを目指していくシュミレーションゲームです。世界の縮図を垣間見ることが出来る面白い体験をすることが出来ました。

様々なミッションを皆と協力しながらでないと達成できません。

 

前半の世界は、超バブリーの反面、環境が悪く荒れ果てた世界が出来ました。

参加される業種によって、出来ていく世界の傾向が違うようです。

 

ファシリテーターは、皆の興味を引き離すことのない嶋田トレーナー。

 

SDGs(Sustainable evelopment Goals) 「エス・ディー・ジーズ」と読むこの言葉は、2015年に国連サミットで採択された、持続可能な開発目標17のゴールのことです。

2015年の国連サミットで採択され、国連加盟国193国で2015年から2030年までに達成するために掲げた目標です。

 

話はそれますが、パーム油の問題をご存知でしょうか。

パーム油とはアブラヤシという椰子から採れる植物油脂のことです。これらはスナック菓子、インスタント麺、マーガリン、アイスクリーム等の加工食品、洗剤、石鹸、化粧品、医薬品などに幅広く利用され、スーパーに販売されている半数の商品にパーム油が使われているとも言われています。日本では一人当たり年間4㎏以上も消費していると報告されています。

パーム油が多く生産される理由として挙げられるのは、その生産性の高さと価格の安さ。これほど広く使われるようになったのはここ2030年のことです。その生産量は15年前に大豆油を抜き、現在、世界で最も大量に生産される植物油脂となっています。

 

しかし、このパーム油は多くの問題を含んでいます。収穫量を増やそうと、原料であるアブラヤシの農園がどんどん開拓され続けているため、熱帯林が姿を消し、地球温暖化につながっていると問題視されています。また、先住民をアブラヤシ園で働かせ、「重労働」「児童労働」などをさせる「人権問題」も深刻になっています。さらに、添加された酸化防止剤が発がん促進を有しているとの報告もあり、私たちの健康を守るためにも過剰摂取は避けたい油です。

 

話をSDGsに戻しますが、このような地球規模の社会問題を、持続目標な開発目標を掲げて、社会を良くしながら経済を回していく。それが、これからの世の中の流れなのかもしれません。

いま、世界の名だたる会社もSDGsの目標に反すると本業に悪影響が及ぶ(仕事がなくなる)という危惧から、取り組みを進めています。

2019年はこのマークをもっと目にするようになるかもしれません。私たちの日常での生活や組織、企業でも、気づかないうちに17の目標に貢献していることがあると思います。何かのふとしたきっかけに思い返していただけると幸いです。

 

あなたのSDGs、何から始めますか?

 

 

田中幸太郎