「稼ぐ公園」
公園にBBQスペースやカフェ、図書スペース、コンビニエンスストアなどの施設を作ったり、集客が見込めるイベントを開催する「パークマネジメント」が全国で広がりを見せています。
「日経MJ」(11月11日)によると、「公園を管理する自治体の予算が限られるなか、
PFI(民間資金を活用した社会資本整備)などを活用した『稼ぐ公園』が全国で増えている」とのこと。
大手セレクトショップがデザインを手がけた、BBQ施設やシャワー完備のランニングステーションをもつ福岡市の舞鶴公園や、市立博物館を改装して商業施設を作りスターバックスやローソンが出店して以来、天守閣の入場者数が3年連続で過去最高となった
大阪城公園、再整備により780平方メートルの敷地の大部分が天然芝の広場となり大勢の子供連れ客でにぎわう豊島区の南池袋公園の例が紹介されていました。
パークマネジメントの代表例の一つとして紹介されていた
「モトクロス レッドブルX-Fighters 大阪」
この3園のいずれもが、民間企業の力によって公園の魅力をアップし、多くの来園者を呼び込んで大きな利益を生み出しています。
市川市でも、大洲防災公園での「いちかわ市民まつり」や、行徳駅前公園での「行徳まつり」では、自治体と地元企業による出店やイベントで大いに盛り上がりましたが、これも「パークマネジメント」の概念より以前に引き継がれている公民連携(公に近い民間活用)の一つです。
さらに近隣住民だけでなく遠方からも人を呼び込むために、
たとえば地元食材や商品を扱うマルシェや、謎解きゲームイベント等の興味をひく
イベントの開催や、デザイン性の高い洗練されたおしゃれな雰囲気を作ったり、
スタッフのサービスの質なども求められるようになるでしょう。
今後、公園のあり方、目的、運営方法を見直すことで、地域の魅力をアップする大きな武器となりえると考えています。
今までの考えの枠にとらわれない市民がわくわくするような
公共空間の在り方を考えていきたいと思う。秋の夜長の考え事でした。
田中幸太郎