台風による「塩害」
9月30日から10月1日にかけて日本列島を縦断し、 甚大な被害をもたらした台風24号。
この台風24号に伴う「塩害」により、県内各地がダメージを受けています。
塩害とは、塩分による植物や建築物などへの被害のこと。台風により巻き上げられた海水が潮風として地上へ吹き付ける塩害がもたらすトラブルは様々で、10月5日には京成線において送電線から出火が続き、ほぼ1日運転がストップするという事態に陥りました。
その後、塩害の影響はさらに広がっています。
千葉県は12日に、県内の農業被害が23億円以上にのぼると発表しました。
農作物の被害が全体の6割強を占め、その他、ビニールハウス等の農業施設も 破損などの被害も確認されています。
農作物の被害状況は、銚子市や市原市、富里市などを中心に大根やキャベツ、にんじん、ねぎなどの冬野菜が潮風を受け傷む被害を受けています。
もみじやイチョウは色づくことなく葉が落ち、バラ園ではバラの葉の色が変色するなど、塩害の影響は他にも多く、秋の観光シーズンを迎えるにあたり観光地は不安を抱えていると思います。
市川市内の公園でも、例年よりはやく落ち葉が積もっているのが確認できました。
どんぐりも、実が大きくなる前に落ちてしまっているようです。
停電や農作物被害など、塩害の対策にはまだ十分に研究がなされていません。
これ以上被害が拡大することがないよう祈りつつ、 今後の対策を進めていく必要があると考えています。