『行政のやるべきこと・政治のやるべきこと』 | 千葉県議会議員 きょうの田中幸太郎

『行政のやるべきこと・政治のやるべきこと』

こんにちは。田中幸太郎です。

公共政策大学院で「成果思考型」の行政運営を研究していた私にとって、地域の特性を活かした効果的で効率的な行政運営は大変興味があります。
社会が必要とすることは行政が担うべきという考え・いわゆる「古典的行政」、民間にできることはどんどん任せた方が良いとする「アウトソーシング型行政」、そして民と官の間に挟まる新しい公共の担い手を含めた「協働型行政」など、様々な行政手法をバランスよく使い、これからの高度複雑化した社会に対応できる行政を望んでいます。

行政という組織は、勝手に動いているわけではありません。
市民の生活を安全に、安心して暮らしていくことができるよう、予算の範囲内で総合計画という作戦図を基に、様々な施策が行われています。
幸太郎が考える民間企業と行政組織の考え方の違いは、以下のようなものです。
民間企業であれば、その目標は少ない経費で大きな利益を上げていくという単純なものです。しかしながら、行政が考える目標はまちづくりから、環境、経済、教育、福祉など数え上げたらきりがないほどの担うべき守備範囲があるため、中小企業がいくつも束なってできているのが行政だという認識です。

市民の幸福のために行政組織があり、行政職員がいます。市民からいただく要望や陳情の多くは、行政の事業に組み込まれているものが大半で、行政が問題解決のために、そしてあるべき姿を目指して頑張ろうとしているものです。
だからこそ、行政の施策に関することはとやかく言いたくないのが本音のところです。
もしかしたら「使えない政治家」と言われてしまうのかもしれませんが……(もちろん目標“アウトカム”の見えない事業や、効率的効果的でない行政運営にははっきりと指摘をしていきます)。

そのような活動も大切ではありますが、地域の住民自治を担っている自治会長の要望で事足りてしまうような発言をされている議員が多いがゆえに「議員の数が多い」と言われてしまうのではないでしょうか。
むしろこれからの課題に対して、現在の行政が考えている施策(作戦)ではうまい結果にならないと思う時こそ、政治判断を行える政治家が必要ではないかと考えています。
そのような考えを持ち、これからのまちのために市長へ協力・対峙できる議員が集まる地方議会が必要だと思っています。

まだまだ、知識経験も足りませんが、このような理念を持って活動していきたいと思います。
何故かはわかりませんが、このような考えをお伝えしたいという衝動に駆られ書いてみました。
皆さんのご意見もお聞かせください。


「未来にツケをまわさない」×「32歳NEWLEADER」
 田中幸太郎