10年前の今日、私は死にました。
以前ブログにもアップしましたが、出勤途中に信号が赤に変わり、前の車の後ろで停車したところ、後ろから時速60km/hノンストップで突っ込まれたのです。
私の記憶では、バックミラーから勢いよく迫りくる後車の姿をチラッとみた瞬間で止まっています。
後のことは人から聞いた話です。
前後に挟まれた私の車は酷く大破し、事故現場の近くにいた方々によって救助を試みたが助け出せず、救急隊の方によってようやくレスキューされたようです。
その時はすでに心肺停止。
でも多くの方の力によって、私は生き返りました。
その後は身体的、精神的苦痛に耐えました。
顔がマヒで人形のように動かなくなりました。
何を食べても味がしませんでした。
笑うこともできませんでした。
夏でも首や腰のギブスは外せませんでした。
そして仕事もできなくなりました。
でも・・・。
【事故する数日前から身につけているお守り】
希望を持つことができました。
希望を持とうと思ったのです。
あの時、あのまま生きるということを諦めていたら。
あの時、助かっても希望を持つことができなかったら。
今の私はここには存在しないでしょう。
命と引き換えに健常者とは少し違う体になってしまったけれど、でもそれはそれで私の個性として生きていきます。
あの日から10年。
沢山の人と繋がることができました。
私はおまけの人生を歩んでいます。
生かされていることに感謝し、これからも生きる希望を持って自分の人生を歩みます。
なぜなら、命がけで産んでくれた母のためにも。
他人によって失う命は無念でなりません。
だから命がけで精一杯、自分らしく生きた証を残します。
まだ、私にはやるべきことがあるようですね。
やれるだけやってみます。
それでだめなら諦めます。
それが私の人生だから。
何気ない日常が私にとって宝です。
普通に生活できることに感謝します。