ラトル/ロンドン交響楽団演奏会
2018年9月29日(土) 14:00開演 @サントリー・ホール

ラヴェル: マ・メール・ロワ
シマノフスキ: ヴァイオリン協奏曲第1番

(ヴァイオリン・アンコール)

ラヴェル:ハバネラ形式の小品


シベリウス: 交響曲第5番 変ホ長調 op.82
(アンコール)

ドヴォルザーク:スラヴ舞曲 Op.72-7


ヴァイオリン: ジャニーヌ・ヤンセン
指揮: サー・サイモン・ラトル
ロンドン交響楽団

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台風の接近による大雨、強風の影響もなく小雨の中で演奏会に行けたのは本当にラッキーでした。

今回はベルリンフィルのシェフを退任したラトルがどのようにロンドン響を指揮するのかとても興味がありました。

「マ・メール・ロワ」はいつも取り留めのない曲に思えてならなかったのですが、今日の演奏は新鮮な緊張感に溢れて眠くならずに聴き通すことができました。ロンドン響の軽めの響きがこの曲にあっているのかもしれません。この曲の金管楽器はホルンだけと言う事を今頃知りました。

 

シマノフスキのヴァイオリン協奏曲は今日の演奏会の白眉でした。通常の独奏者の位置ではなくラトルの目の前に立ってオケと一体化した演奏。ヤンセンの深ーい呼吸はこの曲にピッタリ。今まで聴いたヤンセンは普通の大柄な奏者と印象でしたが、今日の演奏は素直に心に染み込んできました。オケと共に混とんとした世界を繰り広げてくれました。ヤンセンって素晴らしいヴァイオリニストだと確信した次第。

アンコールは協奏曲の為にステージ奥に配置されたピアノの脇で演奏。偶然ですが、目の前でヤンセンを聴けたのはラッキー!(^^)!

死角だったピアノは白髪のモジャモジャおじさんだと思ったら何とラトル!演奏後に知りました。

 

後半はシベリウスの交響曲第5番。明るいシベリウスが私のイメージとは異なりましたが、ラトル節全開。ベルリンフィルとのシベリウスとは異なり軽めで上品に感じたのはロンドン響の響きのせいでしょう。アンコールのスラブ舞曲ではオケもはじけてラトル、ロンドン響の魅力一杯でした。

気のせいかラトルも伸び伸びしているように感じました。

 

ベルリンフィルに比べてチケットが安価で取りやすく、アンコールまで聴けるラトル・ロンドン響の演奏会にすっかり満足して帰途に就きました。