ブロムシュテット、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管演奏会(1回目)

2017年11月11日(土) 15:00 開演 @サントリーホール

ブラームス:ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.77

(ヴァイオリン・アンコール)

J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第2番 ニ短調 BWV1004より 

 第3曲 サラバンド
シューベルト:交響曲第8番 ハ長調 D944 「ザ・グレイト」

指揮:ヘルベルト・ブロムシュテット
ヴァイオリン:レオニダス・カヴァコス
ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 (LGO)

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最近は演奏会に行く回数が激減ですが、その殆どが自分にとって満足度の高い演奏会なのはうれしい限りです。今日も記憶に残る演奏会でした。

 

前回のLGOは2011年3月7日のシャイー指揮オール・ドボルザークプロでした。あの時も独奏者はカヴァコス。あの東日本大震災の直前の演奏会だったこともあり今でも記憶に残る演奏会です。

 

6年ぶりのカヴァコスは予想以上に逞しい演奏を繰り広げていました。オケの大音響に埋もれることの無くホールを満たす彼のヴァイオリンとブロムシュテット、LGOの競演!細かいところまで神経が通っていながら骨太のブラームスでした。更に最近聴き慣れないカデンツァが演奏されることがが多くなっている中で私には一番馴染んだヨアヒムのカデンツァを聴けたのは緊張感の中でもホッと瞬間でした。

 

休憩後はシューベルトの「ザ・グレート」。演奏会で聴く機会がほとんどないので楽しみにしていた曲です。結論から言えば素晴らしかったです。1楽章は早いテンポで繰り返しあり、2楽章もあっさり目。この調子ならば早く終わると思ったのは大間違い。2楽章が早めだったせいか3楽章が遅めに聞こえました。そして全ての繰り返しをきっちりと。長大な3楽章でした。そして4楽章も繰り返しありで延々と続く。この曲は1楽章と2楽章が肝で、3,4楽章はサラッと終わると思っていたのにブロムシュテットさんにすっかりやられました。それでもすべての瞬間が充実しているので飽きることなく「天国的な長さ」を堪能しました。管楽器セクションは言うまでもなくLGOのコンバス、チェロの低弦は素晴らしかったです。そして延々と引き立て役をやらされるヴァイオリンセクションは根気強くタフな集団でした。LGOのシューベルトサウンドは魅力満載でした。そして90歳になるブロムシュテットさんにも作り出す音楽の若々しさに完全に脱帽。こちらもボケてはいられないと気合を入れられた感じ。

 

シューベルトが長かったので3時に始まった演奏会の終了は5時半でした。