J.S.バッハ世俗カンタータ・シリーズ Vol.9
 シリーズ完結記念公演
2017年 7月17日(月・祝)15:00開演 @東京オペラシティ
 

J. S. バッハ
《管弦楽組曲 第3番 ニ長調》BWV 1068
《われはおのがうちに満ち足れり》BWV 204
《たのしきヴィーダーアウよ》BWV 30a
 

指揮:鈴木雅明
ソプラノ:キャロリン・サンプソン
アルト:ロビン・ブレイズ
テノール:櫻田 亮
バス:ドミニク・ヴェルナー
合唱・管弦楽:バッハ・コレギウム・ジャパン

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世俗カンタータはどちらも初めて聴く曲でした。

冒頭に鈴木雅明がマイクを持って登場。今回が世俗カンタータシリーズの完結編になること、冒頭に管弦楽組曲3番を演奏するのは派手にパーッとやりたいとのお話がありいつもより和やかな雰囲気で始まりました。

 

管弦楽組曲3番ですが、リヒターなど昔の演奏が刷り込まれている自分にはチョット物足りなかったです。特にバイオリンが各3人、ビオラ 2名、チェロ 1名と言う少ない弦楽器セクションの薄い響きは冒頭の3本のトランペットの響きに負けてしまい(私が期待した)荘厳な響きにはなりませんでした。

 

2曲目の《われはおのがうちに満ち足れり》はソプラノソロのカンタータ。キャサリン・サンプソンの声が魅力的な事。対訳を読むととても説教臭い文言のカンタータですが、聴いている分には意味が分からないのでひたすらサンプソンの歌とコンミスのソロ、フラウト・トラヴェルソの魅惑的な音色を楽しむことが出来ました。

休憩後の後半は《たのしきヴィーダーアウよ》と言うヴィーダーアウと言う騎士領で1737年9月28日に執り行われた新しい領主への

忠誠宣誓式典のカンタータとの事でひたすらごますりの音楽??

どのアリアも明るい曲でしかも(ありがたいことに)短め(笑)。世俗カンタータ・シリーズの最後の曲とし華やかな演奏会の締めの曲を楽しんで聴くことができました。

 

毎回、BOJの演奏会のプログラムは読み応えがあります。今回も世俗カンタータ全般を俯瞰した記事で新しい知識を得ることが出来ました。

そして猛暑の中の午後の演奏会にもかかわらず年齢の高い層がとても多かったです。そして静かで良い緊張感のある客席。

高齢者の多い演奏会は雑音が五月蠅いと言う一般的な概念はここには当てはまりませんでした(*^^)v

 

鈴木さんとBOJのカンタータの演奏会はいつの自分に刺激となっています、、、、、と言っても例の「教会カンタータ」全集のCDは敷居が高すぎです"(-""-)"