2016年5月11日(水) 19:00 開演 @ サントリーホール
ベートーヴェン
: 交響曲第1番 ハ長調 op.21
: 交響曲第3番 変ホ長調 op.55 「英雄」
サイモン・ラトル
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
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ラトル、ベルリン・フィルのベートーヴェン・チクルスの初日でした。
ラトルの演奏するベートーヴェンの交響曲はウィーンフィルとのCDも
聴いていないので初めて聴くことになりました。
新鮮な気持ちで演奏会に臨んだせいか 特に前半の1番が
とても素敵に聞こえました。第1ヴァイオリン10名、コンバスも3名と
言う小編成の弦楽器の一糸乱れぬ動きや木管楽器との微妙な
バランスと精緻なやり取りを聴いていると思わず体が
(クラシックなのに)スウィングしていました。テンポは全体に
早め。
「英雄」は第1ヴァイオリン12名、コンバス5名と弦楽器セクションが
増員。冒頭の2回の和音はゆったり目に響かせましたが
そのあとは早めのテンポで演奏が繰り広げられました。
低音を響かせるよりもすっきりとしたベートーヴェンで
ベルリン・フィルの名人芸を堪能しているうちに全曲が
終了。
アンサンブルの見事さを満喫しながらも私には感動するところ
までは到達できなかったチョット物足りなさも感じました。
上の写真は今回のチクルスのプログラムです。2千円もしますが、
複数回行く人には割安でしょう(笑)
内容はベーレンライター版の考え方などをラトルのインタビュー
記事がとても読み応えがありました。