2016年2月11日(木) 14:00 開演 @ サントリーホール


〈ブルックナー交響曲ツィクルス3〉
モーツァルト
: ピアノ協奏曲第24番 ハ短調 K491
ブルックナー
: 交響曲第3番 ニ短調 WAB103「ワーグナー」
 エーザー版(1877)


ダニエル・バレンボイム
シュターツカペレ・ベルリン~ベルリン国立歌劇場管弦楽団~

=====================================================

ひたすら素晴らしいとしか表現のしようがないハ短調のピアノ

協奏曲。バレンボイムの移ろう心のままに紡ぎだされるメロディ。

感じ切ったピアニッシモが遠いRD席にも十分に届きました。

うっとりと聞き惚れていました。ベートーヴェンの後期ピアノソナタを

思わせる1楽章のカデンツァはバレンボイム作とのことですが

バレンボイムのベートーヴェンも聴いてみたくなりました。

2楽章のピアノと木管を中心とするオケのひたすら美しいやり取り。

それぞれの変奏曲が見事に描き出された3楽章。

バレンボイムはとてもモーツァルトが好きなのではないかと感じて

しましました。


後半のブルックナーの3番も1番、2番と同じ流れ。3番から暗譜で

指揮をしていました。スマートな響きの世界がとても聴きやすかったです。

ひたすら甘いメロディの2楽章、速いテンポであっさりと終わって

しまった3楽章。聴き手を追い詰めない大音量の4楽章。

数年前にマゼール、ミュンヘンフィルで聴いた圧倒的な存在感は

感じられずその点が物足りなく感じましたが、バレンボイムの目指している

世界が違うのでしょう。誤解を恐れずに言えば「寸止め」のブルックナー。

私は大好きですけど、、、(笑) ダメっていう人も多いでしょうね(;^_^A


2公演をP席で聴いたあと、今日は初めてLD席で聴きました。

ステージまで遠いですけれど前から聴くのも良いものです。

明日は演奏会がないので小休止です(^_^)v