NHK交響楽団第1818回 定期公演 Bプログラム

2015年10月15日(木)19:00開演 @ サントリー・ホール


R.シュトラウス/交響詩「ドン・キホーテ」作品35
R.シュトラウス/交響詩「ティル・オイレンシュピーゲルの

           愉快ないたずら」作品28
R.シュトラウス/歌劇「ばらの騎士」組曲


チェロ:トルルス・モルク
ヴィオラ:佐々木 亮
パーヴォ・ヤルヴィ

NHK交響楽団
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曲の長さから考えると「ドン・キホーテ」が最後にきそうですが

盛り上がりを考えるとトップ・へヴィーの曲順も仕方がないと

言うところでしょうか。


「ドン・キホーテ」は大好きな曲ですが以外にライブでは

聴いていません。2009年にバルトロメイ、メータ、ウィーン・フィルで

聴いて以来だと思います。

モルクはパーヴォ・ヤルヴィが小さく見えるほどの大男で

ステージに出る時も2階席せり出し部分に頭がぶつからないように

前かがみで窮屈そうに登場していました。そんな大男にも

かかわらずモルクの音は予想より小さめに感じました。

破天荒なヒーローではなく都会的なドン・キホーテでした。

不覚にも前半部分は居眠りをしてこれ以上感想が

書きづらいので省略します((+_+))


後半のティルは昨夜の一押しの名演奏でした。早めのテンポで

小股の切れ上がったリズミカルな演奏はとても新鮮でした。

特に早いテンポの後半は迫力いっぱいの打楽器セクションや

金管セクションの大活躍で心から楽しめる演奏でした。

フルトヴェングラーの時代とは全く異なった新しい演奏形態が

眼前に展開されていると言う感覚になりました。


「ばらの騎士」組曲は数年前にプレヴィンの緩い演奏とは

同じオケかと思えるほど引き締まった響きを聴くことが

出来ました。序奏のホルンもバッチリ決まって、元帥夫人の

モノローグ、銀のばらの贈呈、3幕の三重唱等など

オペラの場面を思い浮かべながらワルツから最終場面まで

盛り上がりましたねぇ (^u^) すっかり楽しませていただきました。


昨夜のN響はとても素晴らしかったです。こういう演奏を

聴いていると抜群の力量のあるオケだと感じさせられます。

N響の持てる力を余すところなく引き出したパーヴォ

・ヤルヴィも凄いと思います。

ラインの黄金の欲求不満がすっかり解消されました。