今更と言われるかもしれませんがシュワルツコップの
「4つの最後の歌」旧録が素晴らしいです。
R.シュトラウス:
4つの最後の歌
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
フィルハーモニア管弦楽団
オットー・アッカーマン(指揮)
録音:1953年9月25日
ロンドン、ワトフォード・タウン・ホール
シュワルツコップの声が若々しく軽やかで録音当時38歳と
言う若い彼女の声にうっとり聴き入ってしまいます。
アッカーマン、フィルハーモニア管のバックも
雰囲気たっぷりな演奏でした。最後の部分で「死と変容」の
モティーフが流れ静かに曲が終わっていく寂しさが
ジーンと伝わってきました。
この演奏を聴いた後、セルとの新録を聴くと大きな違いに
驚かされます。
エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
ベルリン放送交響楽団
ジョージ・セル(指揮)
録音:1965年9月1-3日、
ベルリン、グリューネヴァルト教会
こちらはシュワルツコップ50歳の時の録音。
学生の時にこの演奏を聴いて以来、自分にとっての
基準はこの演奏となっています。
旧録と比べて彼女の声が暗く重くなっています。テンポも
ゆっくりとなります。特に「夕映えの中で」は旧録を
聴いてしまうとなんだかモッタリと聞こえます。
旧録 新録
===========================================
1. 春 3'22" 3'38"
2. 9月 4"06' 5'18"
3. 眠りゆくとき 4'27" 5:20"
4. 夕映えの中で 7'13" 8'19"
CDの表記を比べてみましたがやはり新録は遅くなって
いる事が確認できました。
シュワルツコップの旧録が聴きたくて購入した
PRAGAのSACD。カップリングのフルトヴェングラーが
素晴らしいサウンドに仕上がってびっくりです。
リヒャルト・シュトラウス:
・交響詩『ドン・ファン』 Op.20(録音時期:1954年3月2-3日)
・交響詩『死と浄化』 Op.24(録音時期:1950年3月21,23,24日)
・交響詩『ティル・オイレンシュピーゲルの愉快な悪戯』 Op.28
(録音時期:1954年3月3日)
録音場所:ウィーン、ムジークフェラインザール
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー(指揮)