3連休中も時間を作っては古いレコードを引っ張り出して
聴いていました。特に印象に残った2組です。
ブルックナー:交響曲第8番ハ短調 WAB108(ハース版)
カラヤン、ベルリン・フィル
1957年5月23~25日、ベルリン、グリューネヴァルト教会
ブラームス:ドイツ・レクイエム
アンナ・トモワ=シントウ(ソプラノ)
ギュンター・ライブ(バリトン)
ベルリン放送交響楽団&合唱団
ヘルムート・コッホ
1972年、ベルリン、イエス・キリスト教会
ギュンター・ライブ(バリトン)
ベルリン放送交響楽団&合唱団
ヘルムート・コッホ
1972年、ベルリン、イエス・キリスト教会
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カラヤンのブルックナー8番はゆったりしたテンポで
いたずらに演奏効果を狙わずブルックナーの響きに
浸れる演奏。この時代のカラヤンのブルックナーは
後年の録音より気に入っています。
コッホのドイツ・レクイエムは東独時代の録音。
こちらも極めて自然体。初めてこの演奏を聴いたときは
盛り上がりが無くて地味な演奏に聴こえましたが
年をとった今の時点で聴き直すと全く違った印象。
その誠実な演奏から自然にブラームスが聴こえてくる
ような気がします。後年、カラヤン他数多くの巨匠たちと
協演をした若いころのアンナ・トモワ=シントウの
透き通った歌声が心にしみ込んできます。
今では体験できない半世紀(以上)前の録音を
聴きながらひたすらノスタルジックな世界に浸りました。