12月16日(火)19時開演 @ トッパン・ホール
ベートーヴェン:《魔笛》の主題による7つの変奏曲 変ホ長調
ブラームス:チェロ・ソナタ第1番 ホ短調 Op.38
ブラームス:チェロ・ソナタ第2番 ヘ長調 Op.99
(アンコール) タイース:瞑想曲
ゴーティエ・カプソン
ユジャ・ワン
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チケット発売日を忘れてキャンセル待ちをしていたカプソンと
ユジャ・ワンの演奏会。15日のドビュッシーなど近代物が並んだ
演奏会はダメでしたが、渋い(?)ブラームスを中心とした16日の
演奏会のチケットを手に入れる事が出来ました。
昨夜はあいにくの大雨。飯田橋駅でタクシーが捕まらずずぶ濡れに
なりながらトッパンホールに着きました。観客はほぼ満席。
ブラームスの2曲のソナタ。素晴らしかったです。特にカプソンの
艶やかな音色がブラームスにぴったりでした。去年も12月に
同じ組み合わせでショスタコーヴィチやラフマニノフを
聴いていますが,その時に気付かなかったカプソンの魅力を
初めて感じる事が出来ました。小柄な身体にも関わらず
しっかりとした音が聞こえてきて、ワンのピアノに負けていない。
例によってワンの切れの良いピアノと共に渋いブラームスでは
無く明るい開放的な演奏でした。特に2番の2楽章の情感に
満ちた表現はうっとり聴き惚れたり、4楽章のロンドで圧倒
されたり、ロストロさんとゼルキンさんのCDも良いけれど、
昨夜のような若者の熱い演奏も大好きです。
アンコールはカプソンが「フランスものを一曲」と曲名を
紹介しながらタイースの瞑想曲。チェロで聴くのは初めての
ような気がしますがたっぷりと情感のこもった演奏を
聴かせていただきました。
ユジャ・ワンは前半は大胆なスリットの入り胸や背中が
大きく開いた青のロングドレス。後半はラメ入りの黒の
ミニスカートのドレス。可愛らしかったです。
彼女のお辞儀とカプソンのお辞儀のタイミングが微妙に
違ったり、演奏後に寄り添って挨拶をする二人を見ていると
とても微笑ましくなりました。
先週のドイツ・カンマーフィル、テツラフのブラームスに
続いて昨夜も新鮮なブラームス。久しぶりにブラームスに
嵌りそう、、