2014年9月23日(火・祝) 14:00 開演 @ サントリー・ホール
レクチャー&室内楽
―ヘルスベルク博士とウィーン・フィルの仲間たち―
I. ウィーン・フィル歴代のコンサートマスターたち
II.生誕150年リヒャルト・シュトラウスとウィーン・フィル
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今回も開催されたヘルスベルク前楽団長のレクチャーに行きました。
祭日の午後なのに結構な人ででした。日本語通訳のイヤフォン
貸し出しで長ーい列。こんな長い列は大昔に行ったディズニー
ランド以来?(笑)
冒頭はシュッツ、フルーリー、アウアー WPH首席フルート3人の
豪華なトリオ。3年前にシュルツ、フルーリー、、アウアーの3人が
同じ会場で演奏したらしいですが、その後シュルツが亡くなり、
最近伝説的クラリネット奏者のプリンツが高齢で亡くなり、、、、
等と言う話題から始まりました。
演目は事前に知らされていた「R.シュトラウスへのオマージュ」
ではなく、ニューヨークフィルのフルート奏者が作曲した
フルート・トリオでした。メモの用意をしていなかったので詳細は
忘れました(-з-)
名手3人の絶妙なアンサンブルが素晴らしかったです。
もっと長く聴き続けていたかった。
演奏の後は、ヘルスベルク博士の講演で歴代のウィーンフィルの
コンマスの話。遥か昔のヘルメスベルガー一家、ロゼー、
オドノポソフと言う伝説上のコンマスの話から始まり
シュナイダーハン、ボスコフスキー、バリリ、ヘッツェル、キュッヒル、
ヒンク、ホーネック、シュトイデ、ダナイローヴァと言った録音や
ライブで聴いたことがあるコンマスに関するお話でした。
ヘッツェルに関してミルシュテインの演奏会直前のドタキャンの
代演を練習無しでやり遂げた等など随所に出てきたヘルスベルク
博士自身の体験談が貴重でした。
ボスコフスキーの後釜がキュッヒル、ヒンクの後釜が
ダナイローヴァ等、ホーネックは短期間に叩き上げで
コンマスになったとかボーっと眺めているコンマスの皆さんの
話が興味深かったです。
休憩後は、R.シュトラウスとウィーンフィルとの関係の話。
今でもR.シュトラウスのお孫さんたちとの交流があるらしい。
何となくセレブな香りの一端を嗅いだ様な気になりました(^-^)/
講演の後はキュッヒル・カルテットが登場してR.シュトラウスの
弦楽四重奏曲の全曲演奏でした。もちろん初めて聴く曲。
Wikiで見るとイ長調作品2のようです
きれいな曲ですがとりとめのない流れで途中何度か
居眠り。モーツァルト的な響きもあったように記憶しています。
キュッヒル・カルテットは春にブルーローズホールで
ベートーヴェンを聴いたときとは全く違う響きでした。
大ホールとブルローズ(小ホール)の響きの違いが
予想以上に大きかったです。個人的には小ホールの
ダイレクトな響きの方が弦楽四重奏には合っているように
思えました。
午後2時から始まった公演会。最後の四重奏曲が
終了したときは4時20分過ぎ。なかなか充実した
催しでした。