モーツァルト   :交響曲第39番 変ホ長調 K.513

チャイコフスキー:交響曲第4番 ヘ短調 作品36


ヘルベルト・ブロムシュテット 

NHK交響楽団

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昨夜のN響B定期の続きです。

前シーズンに続き、今シーズンもLA1列目かぶりつきの

席です。自分としてはRA側が好きですが、1列目を

手放したくないので今の席で満足しています。

何より周りのお客さんが静かなのが嬉しい (*^^)v


前半に演奏されたモーツァルトの39番は指揮棒無しの

ブロムシュテットに導かれたとても良く流れる演奏。

聴いているうちに心地よくなり何度もうつらうつら、、、

それほど疲れているわけではないのに勿体ない(*_*)

4楽章の途中から覚醒してきました。

偶々、最近聴いたサヴァリッシュ、ウィーンフィルの

1983年ザルツブルク音楽祭ライブ録音のデモーニッシュな

演奏が耳に残っていたので昨夜の自然体の演奏に

物足りなさを感じたのは事実。

ブロムシュテットならばもっとやれるはずなんて

チョット肩すかしの気分。


それが、後半のチャイコフスキーになると冒頭から

気迫のこもった演奏。1楽章は9/8拍子で微妙に揺らめく

弦楽器グループの流れとそれに割り込むように

響き渡る金管グループのファンファーレとの激しい

せめぎ合いで一挙にクライマックスへ。87歳の巨匠の

気迫がオケや観客にまでじかに伝わってきました。

毎年、ブロムシュテットを見ていますが、

これほど集中力が高まって怖い顔つきの御大を

見るのは初めてでした。この人本当は激しくて

怖い人なのか思えて背中がゾクッとしました

その勢いに呑まれたのか楽章間の客席のノイズが

びっくりするほど少なかったです。


長めの間隔を持って始まった2楽章。冒頭のObで

ヒヤッとする場面もありましたが、オケの集中力が

半端ではなかったです。歌心に溢れたファゴットの

独奏にうっとり。3楽章の弦楽器のピチカートの部分は

個人的にとても気に入りました。「さすが」と感じさせる

聴いていて嬉しくなるような弦楽器グループの一体感を

感じました。4楽章は細かく書く必要が無い見事な

クライマックス。ただ、ただブロムシュテットの指揮姿と

オケメンバーの演奏姿に見とれていました。


チャイコフスキーの4番はド派手なだけで外面的な曲と

個人的な思い込みから家でもほとんど聴かないので

今回のように定期演奏会のプログラムでなければ

聴かなかったと思います (><;)


今回、改めて感じたのはN響の木管楽器の皆さんの

音色が魅力的だったこと。2日前に聴いた他のオケとの

はっきりとした違いを感じてしましました。


今月末の「悲愴」(Aプロ)も聴いてみたくなりますが

WPHと重なるので無理。デング熱のエリアでもあるし、、、、