2014年6月13日(金) 19:00 開演 @ ブルーローズ
ベートーヴェン:
弦楽四重奏曲第1番 ヘ長調 op.18-1
弦楽四重奏曲第7番 ヘ長調 op.59-1 「ラズモフスキー第1番」
弦楽四重奏曲第12番 変ホ長調 op.127
アンコール:
ハイドン:弦楽四重奏曲74番「騎士」から
第4楽章 アレグロコンブリオ
キュッヒル・クァルテット
ヴァイオリン:ライナー・キュッヒル、ダニエル・フロシャウアー
ヴィオラ:ハインリヒ・コル
チェロ:ロベルト・ノーチ
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サントリーホールのブルーローズで始まったキュッヒルQの
ベートーヴェン・サイクル第一回。トッパンホールなど室内楽向けの
ホールがいくつもできている現状では平土間に椅子を並べただけの
小ホールはさすがに時代を感じさせられます。
今夜は後期の曲になるほど演奏の魅力が出た演奏会でした。
割とデッドな響きの会場。1番はこちらも集中力を欠いていました。
あの叙情的なメロディーが奏でられる2楽章で(アラーム?)ノイズが
出たこともあり楽しむことが出来ず。ラズモフスキーの1番も覚めた
気持ちで聴き始めましたが、曲そのものの魅力もあり
集中力の高い演奏を聴き各章を追うごとにこちらの感興も
乗ってきました。特に4楽章の「ロシアの民謡主題」、アレグロの
一気呵成の勢いは さすがオケメンバーののカルテットと言う印象。
休憩後の12番はかなりの難曲なので心配しましたが、前半以上に
勢いのある感興豊かな演奏で大満足。最近、家ではほとんど聴かない
ベートーヴェンの後期カルテット。むさぼり聴いていたはるか昔が
とても懐かしく思いだされとても幸せな気分で大満足。
サプライズはまさかと思ったアンコールのハイドン。まさにウィーンの
名人たちのアレグロ・コン・ブリオ! とても早いテンポの中に
そこはかとないウィーンの香り !(^^)! 訳がわかりませんが
ともかくそんな感じ (笑)
キュッヒルQは半年前に聞いたハーゲンQのような専門の
四重奏団に比べると楽譜をあるがままに表現する姿勢に思えました。
その分、曲自身の魅力が増すと演奏も光ってくるのではと感じています。
やはりキュッヒル御大のヴァイオリンが目立ちます。演奏が終わっても
二コリともしない。
今日の演奏会ですが、カメラが入っていたのでそのうち放送されるかも
知れません。
来週、もう一度予定に入れていますが、仕事のほうで怪しげな雰囲気が!
危ないなぁ (T_T)