プレトニョフ 《協奏曲の夕べ》

2014年5月27日 19時 @ 東京オペラシティ (B, C2-16)



・モーツァルト:歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」序曲
・ピアノ協奏曲第8番ハ長調K246
・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調op.54

アンコール ショパン ノクターン 20番遺作


ミハイル・プレトニョフ(Pf)
現田茂夫(Cond)
東京フィルハーモニー交響楽団

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引退していたと思っていたプレトニョフがピアニストとして

来日公演。これは必聴だと言うことで馳せ参じた演奏会。

可愛そうなくらいガラガラでした。自分のことを言えば3階の

正面席で周りには誰もいない、最高の席でした。


モーツァルトらしくないモーツァルトはとてもロマンティック。

ひたすらプレトニョフの世界。でもこういう演奏は大好き!(^^)!

後半は劇遅のシューマン!独自の世界観がはっきり現れていて

本当に聴きがいのあった演奏会でした。2007年にピアニストとして

引退したが2010年にShigeru Kawaiモデルのピアノに出会って

ピアニストとして復帰したという話は出来すぎに聞こえますが

どうなんでしょう。

初めて聴いたShigeru Kawaiモデルのピアノは聴く機会の多い

スタインウェイとは全くちがった音。うまく表現できないのですが

スタインウェイの”ド”の音が山の天辺とすればカワイは

盆地の頂上の平らな部分のイメージ。モーツァルトには

スタインウェイの方が自分の好みに合っているように

感じました。


それでもプレトニョフのピアノは音色が魅力的。特にアンコールで

弾かれたショパンのノクターンはこれを聴けただけでも

演奏会に来て良かったと思えたくらい雰囲気のあるショパンで

思わず涙が溢れてきました。


あさって、木曜日にソロのコンサートがありますが、時間がある方は

当日券でも聴くべきと一押しできる演奏でした

(私はN響の定期と重なるので行けません。無責任でごめんなさい)


充実した演奏会の後の大好きなお友達との飲み会。

充実した一日でした。本当にありがとう & おやすみなさい