2014年1月28日(火) 19:00 開演
@サントリー・ホール


チャイコフスキー:ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 op.23

(アンコール:ショパン:マズルカ第47番イ短調 op.68-2)

ラフマニノフ:交響曲第2番 ホ短調 op.27

 (アンコールシューベルト:楽興の時D780)

指揮 :ユーリ・テミルカーノフ
ピアノ:エリソ・ヴィルサラーゼ
サンクトペテルブルグ・フィルハーモニー交響楽団




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昨夜はLA側で鑑賞。最近、LA席が多いです。


冒頭のチャイコンは懐かしいロシア気質丸出しの

剛腕おばちゃんのチャイコンでした。ヴィルフラーゼと言う

ピアニストは始めて聴く名前でしたが、豪快な弾きぶり。

出だしで思わず「このピアノはいつものスタインウェイ?」と

思うくらい音色の魅力が乏しく感じられました。それでも

バリバリ弾かれるピアノの音になれてしまうとそれはそれで

楽しいです。3楽章が爆速で有名なメロディーも速度を

緩めることなく終盤に向かって爆進。演奏終了後の

会場の盛り上がりも想定内。

テミルさんの「聴いた事のないチャイコンの体験」との

インタビュー記事がありましたが、3楽章の事かな?

どんな演奏をされてもチャイコンはチャイコン。楽しかったです。


後半はラフマニノフの2番。フル編成のオケが奏でる

美しいメロディ。でもアンサンブルが弛め。この曲は美しい旋律を

奏でるパートをしっかり際立たせる演奏が好きなのですが

今回は混とんとした世界を繰り広げていました。

以外に淡々としたペースで「もっと歌ってよー」と突っ込みを

入れたくなる演奏に終始。


それでも一夜明けた今朝も頭の中に3楽章のメロディーが

駆け巡っています(笑)


この曲こそラトル、ベルリン・フィルの鉄壁のアンサンブルで

聴きたい!無理かな?


昨夜のテミルさんはかなり具合が悪そう。チャイコンの1楽章で

カデンツァの最中とラフマニノフの演奏終了後正面に振り返る

前に懐から錠剤のようなものを取り出して飲んでいました。

演奏中もしばしばハンカチで鼻をかむしぐさ。当夜の演奏への

影響もかなりあったのではと思われました。

ご高齢なのであまり無理はしないで欲しいです。